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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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ヴァンダイク元帥の新たな指示に敬礼で答えたレリウス中佐は通信機を使って指示を出し始めた。



〜少し前・カレイジャス・ブリッジ〜



「クスクス、ちなみにだけど今までレン達連合軍が姿を消していた事もそうだけど、連合軍の反応がそちらもそうだけどエレボニア帝国軍の観測にもわからなかった理由はカシウス中将の要請を請けたラッセル一家――――――ラッセル博士とエリカ博士共同の開発による新型のステルス装置によるものよ。」

「何ぃ……っ!?」

「お、お祖父(じい)ちゃんとお母さんが……!?」

「内戦での最新式の通信妨害装置の件の事を考えるとシュミット博士と同じ”三高弟”の一人であられるラッセル博士とそのご息女であるエリカ博士でしたらそれ程の装置を開発してもおかしくありませんわね。」

「そうだね〜。ちなみにカシウス・ブライトはいつ、ラッセル博士達にその装置の開発の要請をしたの〜?」

少し前その頃映像端末に映るレンはその場にいる全員にとっての驚愕の事実を説明し、レンの説明を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中アガットは驚きの声を上げ、ティータは不安そうな表情で声を上げ、静かな表情で呟いたシャロンの推測に頷いたミリアムはレンに訊ねた。



「”アルスター襲撃”の翌日――――――要するにシルフィエッタママ達がZ組のみんながいる目の前でアリシア女王達に連合軍との同盟の誘いの為の挨拶をしたその日にラッセル博士の元に訪れて(くだん)の装置の開発の要請をしたと聞いているわ。」

「つまりカシウスの旦那は”リベールが連合とエレボニアの戦争に巻き込まれると確信した時点”で、かつての”リベールの異変”のようにその装置が必要と思い、ラッセル博士達に開発を要請したのか……」

「……ですがその話通りだとラッセル博士達のご家族であるティータちゃんが知らない事はおかしいのでは……?」

レンの答えを聞いたジンは真剣な表情で呟き、エレインは複雑そうな表情でティータを見つめながら呟いた。

「そ、その……ツァイス中央工房(ZCF)でのわたしの立場は”見習い技師”ですから、王国軍の最高司令官のカシウスさんが直々に依頼する程の装置の開発となると当然関係者以外は秘匿する事になるでしょうから、お祖父ちゃん達は”見習い技師”のわたしには教えなかったんだと思います……」

「ティータちゃん……」

「それもあるけど、他にも理由があるわ。――――――何せ”カシウス中将がラッセル博士にティータにだけは絶対に漏らさないように念押しした”との事だもの。」

エレインの疑問にティータが複雑そうな表情で答えている中その様子をアネラスは辛そうな表情で見つめ、レンは意味あり気な笑みを浮かべて答えた。



「え…
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