ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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スは信じられない表情で訊ねた。
「―――――前アルバレア公爵が雇った”北の猟兵”達がユミルに隠れていたアルフィン皇女の拉致の為の襲撃をした件――――――要するに今回の戦争勃発となった一番の”きっかけ”である”1度目のユミル襲撃の件を知った時点よ”。」
「馬鹿な……っ!?」
「い、”1度目のユミル襲撃”って事は連合との戦争勃発もしていない所か、”クロスベル帝国”の登場すらもまだだった去年の内戦の最中って事じゃないですか!?」
「その時点ではクロスベルもまだ”帝国ではなく独立国”を名乗っていた頃なのに、カシウス中将は何故その時点で……」
「……多分だけど、もうその時点で内戦が終結しようと、続いていようといずれメンフィルがエレボニアに戦争を仕掛けて劣勢になったエレボニアが一発逆転の為に異世界にあるメンフィルの”本国”と繋がっているリベールにあるメンフィル帝国の大使館を抑える為にエレボニアがリベールに侵略する事を予測したんだと思う。」
「じょ、情報局の情報よりも凄すぎる”先読み”なんですけど……」
レンの答えにユーシスとマキアスは信じられない表情で声を上げ、ガイウスは困惑し、フィーは静かな表情で推測し、ミリアムは表情を引き攣らせながら呟いた。
「クスクス、その話をパパ達から聞かされた時はレンもそうだけど、灰獅子隊の参謀であるルシエルお姉さんも心底驚くと共にカシウス中将に敬意を抱いたわよ?まさに”剣聖以外のもう一つの異名”を顕しているわよね♪」
「カシウス中将の”剣聖以外のもう一つの異名”とは一体……」
「―――――”王国の守護神”。それが”百日戦役”の活躍を称されてついたカシウス先生の”剣聖以外のもう一つの異名”よ。」
「”王国の守護神”………」
「……なるほどね。”百日戦役”の件もそうだけど、祖国を守る為に今回の戦争の件でリベールも”最悪の事態――――――エレボニア帝国軍によって王国が侵略される事態”に陥る事まで予測して既に対策までしていたなんて、まさに”王国の守護神”よね……」
レンの話を聞いて疑問を抱いたセドリックの疑問に静かな表情で答えたシェラザードの答えを聞いたエマは呆け、セリーヌは疲れた表情で呟いた。
「あ、あの……!さっき、レン皇女殿下は”今起こっている火計を含めた今回の大規模作戦のほぼ全てを提案したのはカシウス中将”だと仰りましたけど、”火計”の他にも何かの作戦をカシウス中将は連合に提案したんですか……!?」
「あ……ッ!」
「確かに先程のレン皇女殿下の口ぶりではカシウス中将は”複数の作戦を提案した”ような言い方でしたわね。」
その時ある事に気づいたトワのレンへの問いかけを聞いたアリサは声を上げ、シャロンは真剣な表情で呟いた。
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