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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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「―――――いえ、現れた時に霊力(マナ)の光がなかったことから恐らくだけど、”転位じゃなくて今まで何らかの手段で姿を消していた”のだと思うわ。」

「”姿を消す”……メンフィルが保有しているステルス機能か……」

「間違いなくそうだろうね……カレル離宮で現れた時もそうだけど去る時も”戦艦ごと姿を消して”いたもの……」

シャロンとティータの説明を聞いたエリオットは不安そうな表情を浮かべ、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、混乱している様子のミリアムにセリーヌは静かな表情で指摘し、アンゼリカの推測にトワは辛そうな表情で頷いた。

「あ、あんた()……幾ら”戦争”だからといってこんな”非道”な事が許されると思っているの!?」

「クスクス、”士官学院の教官”の癖に何を寝ぼけたことを言っているのかしら?――――――”火計”なんて遥か昔からある”戦術”の一種として知られている”ありふれた戦術”じゃない。」

「だからといって”程度”ってもんがあるだろうが!?」

「こんな”虐殺”同然のやり方……幾ら貴方達の介入によってエレボニア帝国軍によるリベール侵略を食い止められているリベールと言えども、”黙認”はできないと思うのだけど?」

一方サラは怒りの表情を浮かべて映像端末に映るレンを睨んで声を上げ、サラの指摘に対して小悪魔な笑みを浮かべて返したレンにアッシュは反論し、エレインは厳しい表情で指摘した。



「うふふ、その様子だと今起こっている”火計”がレン達メンフィル・クロスベル連合が考えた”戦術”だと思っているようだけど……”最初に今目の前に起こっている戦術を提案したのはメンフィル・クロスベル連合もそうだけど、ヴァイスラントの関係者でもないわよ”?」

「何……ッ!?連合(おまえら)以外だと一体どの勢力が提案したんだよ!?」

「!…………まさか……カシウスの旦那――――――”リベール王国”か?」

意味あり気な笑みを浮かべて答えたレンの驚愕の答えにクロウは驚いて疑問を口にしている中、察しがついたジンは真剣な表情でレンに問いかけた。

「あ………」

「確かに”稀代の戦術家”である先生なら思いついてもおかしくないわね……」

「ああ。”理”に到ったカシウス卿ならば、連合との戦争によって劣勢な状況に陥ったエレボニアがいずれリベールに侵略する事も先読みしていても不思議ではないな。」

ジンの言葉を聞いて瞬時にカシウスを思い浮かべたアネラスは不安そうな表情を浮かべ、複雑そうな表情を浮かべたシェラザードの言葉にアルゼイド子爵は重々しい様子を纏って同意して答えた。



「大正解♪”今起こっている火計を含めた今回の大規模作戦のほぼ全てを提案したのはリベール王国軍の最高司令官――――――剣聖カシ
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