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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜王国の守護神〜
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AM10:20――――――



〜ハーケン平原〜



「グギャアアアアアア……ッ!?」

「ぐあああああ……ッ!?」

「熱い、熱い――――――ッ!!」

「”裁き”だ……これは皇女殿下のお言葉を無視して”大罪”を犯そうとしたエレボニア帝国軍(おれたち)への”女神(エイドス)の裁き”なんだ……!」

「やっぱり皇女殿下のお言葉は正しかったのか……!」

「クッ……火の回りが早過ぎる!先程のガソリンはこの為か……!?」

地上にいるエレボニア帝国軍は炎の海に飲み込まれた事で焼死する者達や戦車のエンジンや砲弾に炎が引火して爆死する者達に加えて動揺する者達も現れた事で大混乱に陥った。



〜カレイジャス・ブリッジ〜



「何よ……これ……」

「”火炎地獄”……」

「お……祖母(ばあ)……ちゃん……」

「五方向からの最上位クラスの火炎魔法による”火計”……だとしても幾ら何でも火の回りが早過ぎる……!?」

「もしかして、炎が放たれる前に”破壊の女神”率いるメンフィル帝国軍の砲撃ミスが関係しているんじゃない?」

一方その頃ブリッジで炎の海に飲み込まれた地上のエレボニア帝国軍の惨状を目にしたアリサは呆然とし、ガイウスは呆けた表情で呟き、目の前に映るエレボニア帝国軍の惨状を作り出した原因である炎の魔法の一つがローゼリアのものである事にすぐに気づいたエマは悲痛そうな表情を浮かべ、厳しい表情で声を上げたミュラーの疑問にフィーが真剣な表情で推測した。

「あら、中々鋭いわね。メンフィル帝国軍の機工軍団の砲撃……――――――あれは”エレボニア帝国軍を攻撃する為ではなく、エレボニア帝国軍にガソリンを振りまく為に放った砲撃よ”♪」

「ガ、”ガソリン”って何なんですか……!?」

「―――――”ガソリン”とは”危険物”に類される油であり、油の中でも”加熱性が高い油”なのですわ。」

「えとえと……”ガソリン”は主に燃料として使われているんですが、扱いには本当に気を付ける必要があるんです……僅かな量でも引火すれば火災や爆発が起こってしまいますから……」

意味あり気な笑みを浮かべながら答えたレンの説明を聞いて抱いたマキアスの疑問にシャロンが答え、シャロンに続くようにティータが不安そうな表情を浮かべながら説明を捕捉した。



「そ、そんな危険な燃料をエレボニア帝国軍に振りまいてあんな凄まじい炎の魔法を5方向から同時に放ったから……」

「今目の前で起こっている状況――――――”火炎地獄に陥ったエレボニア帝国軍”の惨状という訳か……」

「しかも”破壊の女神”達もさっきまであそこにいなかったのに急に現れたけど、まさかとは思うけど”転位”なの!?」


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