第二章
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「だからな」
「いいの」
「私達のプレゼントは」
「そんな歳じゃないさ」
こう言うのだった。
「俺は。子供じゃないんだから」
「そう言わないでね」
「私達の気持ちだから受け取って」
「そうしてね」
「よかったら」
「そこまで言うならな」
それならとだ、デシンセイも頷いてだった。
箱を受け取って開けた、すると。
「!?」
「ワン!」
「ワンワン!」
ウエストハイランドフワイトテリアの子犬とだった、クリーム色のマルチーズの子犬だった。二匹共雌だった。
「何だこの娘達は」
「私達からのプレゼントよ」
「心からのね」
娘達は父に満面の笑顔で答えた。
「お父さんずっとあの子いなくなって落ち込んでいたからね」
「クリスマスプレゼントにって思って」
「受け取ってね」
「どの子達もね」
「何て素敵なプレゼントなんだ」
デシンセイは満面の笑みで言った、そして二匹をナタリー、マリーと名付けて家族に迎えたのだった。
そしてだった、この日の夜モイネロは姉夫婦の家に家の娘彼から見て姪にあたるデイジー=ロゼリの家に行ってだった。
クリスマスプレゼントを渡そうとしたが。
「ワンッ」
「あれっ、犬!?」
「パパとママからのプレゼントなの」
デイジー、茶色の肩までの髪の毛でブラウンの目の少女が笑顔で応えた、その手には犬のぬいぐるみがあり傍には茶色のトイプードルがいる。
「今貰ったばかりなの、女の子よ」
「そうなんだ」
「ええ、もう名前決めたの」
デイジーは満面の笑顔で答えた。
「女の子だからリリーよ」
「そう名付けたんだ」
「ええ、私の妹になってくれたの」
そのリリーを見つつ話した。
「ぬいぐるみのアイリスとこれからはね」
「リリーもだね」
「一緒よ」
その笑顔で話した。
「これからは」
「そうか、それじゃあ叔父さんもね」
「プレゼントしてくれるのね」
「そう、これをね」
素敵なおもちゃをあげた、そして。
翌年のクリスマス彼はデシンセイから言われた。
「去年里親に貰われた子達は皆幸せにだよ」
「過ごしてますか」
「そうなっているよ」
こう彼に話した。
「俺もだしね」
「娘さん達から家族をプレゼントしてもらって」
「そうなってるしね」
「うちの姪もですよ」
それを言うと、とだ。モイネロはデシンセイに笑顔で返した。
「妹が来てくれて」
「トイプードルのだね」
「ぬいぐるみといつも一緒にです」
「楽しく過ごしてるんだね」
「今もそうです」
「そうか、クリスマスプレゼントで皆がだな」
「幸せになってますね、サンタクロースは偉大ですね」
モイネロは笑顔でこうも言った。
「人も生きものも皆ずっと幸せにしてくれるんですから」
「
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