第一章
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クリスマスは生きものも人も幸せに
アメリカの動物保護施設アニマルレスキューリーグアイオワでのことだ。
若いスタッフのボブ=モイネロ黒くて癖のある髪の毛と黒い目に浅黒い肌を持つ痩せた一七二位の彼はそのプレゼントの山を見て言った。
「ちょっと凄いですね」
「そうだよな」
施設の重役であるスキンヘッドの太った還暦近い男グレッグ=デシンセイが笑顔で応えた。
「これは」
「ええ、全部プレゼントですね」
「あの子達へのな」
「おもちゃに食べものに服」
「トイレ関連だ」
「本当に色々ですね」
「うちを援助してくれている人達からのプレゼントだ」
それだというのだ。
「全部な」
「あの子達への」
「ああ、今からあげるぞ」
「わかりました」
「それとだ」
デシンセイはモイネロにさらに話した。
「いいことがあるぞ」
「いいこと?」
「あの子達にな」
「そうなんですね」
「じゃあ今からな」
「プレゼントですね」
「あげるぞ」
こう言ってだった。
五匹の犬、黒く大きな雄犬のゴンゾ、白い中型犬の雌のリンダ、雌の白のスtンダードプードルのフラワー、白い雄のブルドッグにウィルソンに。
トラの雄猫のビル、黒の雌猫のナーシャ、雌のチャトラのキャシー、雄の黒猫のワンダ、雄の白黒の八割れのトムにだった。
それぞれプレゼントをあげた、その後で。
デシンセイはモイネロに笑顔で話した。
「この子達全員に里親が決まったんだ」
「全員ですか」
「そうなんだ」
「今日はクリスマスで」
「ああ、全部クリスマスプレゼントだったがな」
九匹にあげたものはというのだ。
「それでな」
「家族が決まったこともですか」
「クリスマスプレゼントだ」
「そうなんですね」
「どうだ、いいだろ」
「最高ですね」
モイネロはデシンセイに満面の笑顔で応えた。
「もうこれ以上はない位に」
「ああ、俺もそう思うよ」
「はい、それじゃあ」
「皆にそれぞれの里親を紹介するぞ」
「わかりました、皆よかったな」
モイネロは九匹に満面の笑顔で応えた。
「家族に迎えられるぞ」
「ワンッ」
「ワンワンッ」
「ワオン」
「ワフウッ」
四匹の犬達が尻尾を振り。
「ニャン」
「ニャオン」
「ニャンニャン」
「ミャウン」
「ニャオン」
五匹の猫達も喉を鳴らした、そうしてだった。
彼等はそれぞれの家族に迎えられた、デシンセイもモイネロもそんな彼等を見て笑顔になっていた。
だがデシンセイは十六年連れ添っていた愛犬に先立たれていた、それでそのことをいつも一人悲しんでいたが。
家に帰るとだ、彼の二人の娘であるジェシーとレオンタイン、どちらも母親にで長いブロンドで青い
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