第三十五話 テストの結果を受けてその一
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第三十五話 テストの結果を受けて
母は咲からテストの結果を聞いて笑顔でこう言った。
「よかったわね」
「ええ、やっぱりね」
咲も笑顔で応えた。
「ちゃんと勉強したらね」
「それでよね」
「結果はね」
それはというのだ。
「出るわ」
「そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「これからもね」
「勉強していくわ」
「咲は勉強についてはね」
そちらのことはというのだ。
「昔からちゃんとして」
「成績いいから」
「だからね」
「安心してるの」
「ええ、そういえば愛ちゃんも」
母はここで彼女のことを思い出した。
「別にね」
「成績悪くないでしょ」
「コツコツ勉強してるのね」
「だからお姉ちゃん真面目よ」
「考えはしっかりしてるのよね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「大学の方でもね」
「成績いいのね」
「そうみたいよ」
「そうなのね、じゃあね」
「それじゃあよね」
「お母さんもあの娘と付き合うのはどうかとはね」
もうそれはというのだ。
「言わないわ」
「そうしてくれるのね」
「ええ、じゃあお父さんにもね」
母は娘にあらためて言った。
「このことはね」
「言ってくれるの」
「よくても悪くてもね」
どちらでもというのだ。
「言うわ」
「悪くてもなの」
「まあ咲が成績悪かったことはないけれど」
「体育は全然だけれどね」
「少なくとも成績はね」
これはというのだ。
「怒る位悪かったことはね」
「ないのね」
「咲はね、やっぱり成績はね」
「いい方がね」
「それに越したことないわよ」
「そうよね、スポーツが出来たら」
咲は特待生のことを話した。
「それでもいいけれど」
「そう、けれどね」
「それでもなのね」
「咲はスポーツ苦手でしょ」
「からっきしよ」
咲自身こう言った。
「もうね」
「そうでしょ、だったらね」
それならというのだ。
「勉強は出来た方がいいから」
「それでなのね」
「出来てるからね」
「それに越したことないのね」
「だからいいわ、このまま頑張ってね」
「そうするわね」
こう母に答えた。
「これからも」
「それとお父さんだけれど」
母は今度は彼のことを話した。
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