第四百八十三話 強くなろうともその十四
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彼と共に戦い続けた、そうしてだった。
多くの敵を倒しつつだ、戦いは進んでいったが。
やがて夜になった、それでも戦いは続いていて戦士達は休息も摂りつつ戦っていた。その中でだった。
義弘は寝る用意をしつつ義久に言った。
「では私もです」
「今から寝るのよね」
「そうさせて頂きます」
「歳久ちゃんと家久ちゃんも寝るから」
かく言う義久もその容易に入っている。
「だからね」
「ここはですね」
「四人全員しっかり寝ましょう」
こう言うのだった。
「それで寝る時はちゃんとね」
「そうです、寝袋に入ってです」
歳久が言ってきた。
「寝ないといけません」
「そうして温かくしてね」
「さもないとです」
歳久はさらに言った。
「風邪をひきます」
「風邪をひくと満足に戦えない」
家久はあえてこのことに言及した。
「それなら」
「そう、だから皆ね」
義久は穏やかな声で話した。
「寝袋に入ってね」
「そうしてですね」
「寝ましょう」
「おう、しっかり寝ろ」
石動も言ってきた。
「それも戦いのうちだからな」
「それで、ですね」
「しっかりとな」
こう四姉妹に言うのだった。
「寝てな」
「またですね」
「戦うんだ」
「それでは」
「俺も寝るしな」
石動自身もというのだ。
「後は宇喜多先生にお願いした」
「ああ、秀家にお休みの電話も終わった」
直家は笑って話した。
「だったらな」
「寝てる間頼むな」
「任せとけ、しかし何だな」
直家はこうも言った。
「オールナイトになりそうだな」
「ああ、覚悟しておいてくれよ」
それはとだ、石動も答えた。
「それは」
「やっぱりそうか」
「もうスサノオとの戦いだと普通にな」
「一日戦ったりだな」
「三日三晩なんてな」
それこそというのだ。
「あるからな」
「そうか、だったらな」
「ああ、本当に休憩もな」
これもというのだ。
「重要だ」
「三日三晩ずっと戦うとか無理だしな」
「だからな、それともうすぐ朝だ」
石動は空が白ずんできたのを見て話した。
「寒さにも気をつけてな」
「明け方が一番寒いしな」
「だからな」
それでというのだ。
「気を付けような」
「それも戦いのうちだな」
「そういうことだ」
こうした話もしながら戦っていった、サポート役の彼等もそうしていた。そして朝になるとその時には。
もう怪人達は殆どおらず最後の一体が信奈のバットで倒されるとだった。
もうそこには誰もいなかった、しかし。
戦士達は本能的に身構えていた、それはサポート役の面々も同じで道三は腕を組んで誰もいない筈の前を見て言った。
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