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レーヴァティン
第二百三十三話 後始末を進めその六

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「ここはな」
「どうしてもだな」
「それがあるわ」
 冷害がというのだ。
「そやからな」
「それをどうしていくかだ」
「それを考えたらお米だけやとな」
「米は冷害に弱い」
「そやからな」
「麦も作らせ蕎麦もだが」
 それと共にというのだ。
「ジャガイモもだ」
「作らせるな」
「玉蜀黍もか」
 この作物もというのだ。
「あれも寒冷でも作れる」
「痩せた土地でもな」
「だから作らせるか、また牧畜もな」
 こちらもというのだ。
「大いにさせてな」
「お肉や卵に」
「乳製品もだ」
「牛乳自体もやな」
「口にさせてだ」
 そうしてというのだ。
「餓えから解放する、まずはだ」
「餓えんこっちゃ」
「それが第一だからな」
「そうして食わせて」
「豊かにさせる、戦の後始末にな」
「そうしたこともやな」
「行う、またこれは全土で行っているが」
 英雄はさらに話した。
「戸籍を整え検地もな」
「してくか」
「そうしてどういった土地かを把握する」
 その様にするというのだ。
「特にだ」
「戸籍やな」
「それだ、人口がわかってこそだ」
「確かな政が出来るな」
「今も把握しているが」
「より確かにやな」
「そうする、民の全てを戸籍に載せ」
 そうしてというのだ。
「政に入れてな」
「幕府自体も強うするな」
「人口が多いとな」
「一人でもな」
「それだけだ」
 まさにというのだ。
「国は強くなる」
「それはその通りやで」
「何故中国の王朝が戦乱の後弱まるか」
 統一した後でもだ、その当初はどの王朝も国力は中国の歴史の中では弱い時代であるのが常である。
「それは戸籍が破壊されているからだ」
「それな」
「隋は統一された頃人口は一一〇〇万だった」
「南北朝時代からな」
「北朝は九百万だった」 
 隋はだ。
「そして南朝はな」
「そっちはやな」
「二百万だった」
 こちらは陳という国だった。
「かつて漢では六千万だったが」
「六分の一位にまで落ちたな」
「戦乱の結果そうだったというが」 
 それがというのだ。
「隋が人口統計をするとだ」
「増えたな」
「四六〇〇万だった」
 そこまでの人口になったというのだ。
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