第六十七話 春休みが終わってその三十
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「彼はね、千里ちゃんがいたらね」
「私ですか」
「絶対に来るよ」
「何で私がいると来るのか」
どうにもわかりません、このことは。
「不思議ですね」
「それ千里ちゃん以外の皆がわかっていることだよ」
「私以外ですか」
「うん、もうね」
私に笑って言ってきました。
「本当にね」
「私以外ですか」
「主任先生もね」
吉井先生といいます、大阪の大教会直属の大きな教会の前の会長さんでお姉さんが前の大教会長さんの奥さんでご自身の奥さんはその前の大教会長さんの妹さんという方です。物凄い酒豪とのことです。
「ご存知だよ」
「そうなんですね」
「というか知らないの千里ちゃんだけだから」
「詰所ではですか」
「いや、もう大教会かも知れないよ」
杉浦さんは笑ってこうも言いました。
「ひょっとしたらね」
「奥華全体でね」
「そうですか」
「彼あちこちに顔出してるからね」
「そういえば神戸にも来てます」
「平野の方の子でね」
「あそこ教会多いですしね」
系列で二十以上の教会があります。
「あそこにお顔出したら」
「それだけで大きいしね」
「他にもあちこちにですか」
「毎日ここに来てることもあるし」
「奥華で有名人ですか」
「もうすっかりそうなっているよ」
「何時の間に」
心からこう思いました。
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