185 手袋と宝剣
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びに使う縄のような物の先端を投げた。丸岡の矛盾術が解除された。
「何!?」
「お前の能力はこれで暫く使えんで!」
「ちい!ならてめえから片付けてやる!」
丸岡が現れた者達の能力を無効化させるよう別の矛盾術を行使した。しかし、また、別の人間が他の所から現れた。男性の三人組だった。一人はギターを、もう一人はトランペットを、更に一人は太鼓を持っており、いかにも音楽バンドのような人物達だった。
「俺達も手助けするぜ!」
三人組が各々の楽器を奏で始める。丸岡の周りに渦が巻き、丸岡の視界が遮られる。更には丸岡に電撃を喰らわせる。
「おおお・・・!!」
丸岡は矛盾術で回避した。
「三人共、あの人は赤軍の人間よ!殺しちゃまずいわ!」
さりが呼び掛ける。
「何!?」
「よし、俺がとどめを刺してやる!」
また別の一人がトランペットを吹く。術を全て無効化かつ使えなくする音波を発した。
(な、矛盾術が使えん!?)
丸岡も流石に対処できなかった。
「これで何とかなるはずだ」
「お疲れ様でした、皆様」
フローレンスが現れた。
「フローレンス!?」
「あの赤軍の人間は私が始末しておきましょう」
フローレンスは渦の中に飛び込んだ。
「だ、大丈夫なんか・・・?あの渦に当たりよったら簡単に溶かされたるばい!」
「大丈夫です。私には貴方達の攻撃を喰らいますような事はございません」
そしてフローレンスは丸岡と対峙する。
「貴様は・・・」
「貴方には眠って頂きます」
フローレンスは指を丸岡に向けた。丸岡が昏睡した。そしてフローレンスは渦を消し、皆の前に姿を現した。
「皆様、危ない所でしたわね。テレーズ、素晴らしいご活躍でした。貴女のおばあ様も素晴らしく思われていますに違いありません」
「ええ・・・」
「それにしてもそいつはどうするの?」
さりが聞いた。
「この人は私本部の方に預からせていただきます。それにしてもこの人は能力が非常に厄介ですからね、相当厳重に監禁しなければなりませんでしょう。皆様、よくご健闘になられました」
「あ、はい・・・!」
フローレンスは丸岡を連れて本部へと飛行して戻って行った。
「皆、私達の為にありがとう」
「いやあ、俺達遅れてすいません!」
三人組の男性は謙遜した。
「うちらも、お姉さん達が無事でよかったばい・・・」
「あら、玲衣子ちゃん。友達と来てくれたの?」
「うん・・・」
「俺達も助けに来ました!」
「ありがとう、戻って大丈夫よ」
「うん・・・」
玲衣子達は同級生達と共に持ち場に戻って行った。玲衣子がその場で円を描き、皆はその穴の中に入って行った。
「それじゃ、俺達もこれで失礼します」
三人組の男性も一人の男の太鼓によって一瞬で消えて行った。他の本部
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