02 マッドでサイコな女
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・・・・それは間違いない
しかし・・・
公安としても、平時においてこれ以上の調査は法に抵触する部分が多く、潜入調査にも限界があり、情報収集は難航を極めた
深海棲艦出現から数えて70年・・・・この国では未だに悪しき慣習と法がまかり通っていた
他国ではあまりみられない、親権者の、あまりにも強い権限が、未だに提督や一部の艦娘たちを悩ませていたのである
かつて大東亜戦争の果てに海の藻屑と消えた大日本帝国海軍の軍艦たち・・・・その化身たる初代艦娘は突然、何の前触れもなく現世に現れた・・・
だが、第二世代以降の艦娘は生殖機能を有し、人とまぐわい、そして人の子としてこの世に生を受け、そして《人》から覚醒した
覚醒した艦娘は一部の例外を除き、その大半が《人》と、《艦娘》と、《軍艦》時代の記憶をその身に内包している
人から覚醒した艦娘は、人として過ごした日々の記憶に、艦時代と艦娘時代の記憶が割り込んでくる・・・・
そしてそれぞれの記憶が融和し、艦娘の人格が形成されていく・・・・
故に
彼女たちは、人の親から受けた情を持ちながら、軍艦時代の無念さと、艦娘時代の使命感を同時に持ち合わせているのが普通であった
第一世代の艦娘は、人ではない
あくまでも軍艦の化身である。故にUNEI神の加護の元、明石の手によってクローン体を形成する事が可能となった。最盛期には億を超える艦娘が地球上の全ての海域を哨戒していた時期さえあった
だが、人から生まれた第二世代以降の艦娘は建造による分身・・・クローン体の建造が出来ない・・・
一つの艦種に対し、それに対応し覚醒する艦娘はただ一人しかいないのである
一時の勢力を失い弱体化しているとはいえ、未だに深海棲艦は滅んではおらず、散発的ではあるが、その残党が襲撃してくることがある
にもかかわらず、この全地球の守りを、たかだか数百の艦娘で担わなければならない・・・・・それが第二世代以降の艦娘の置かれている状況であった
なればこそ、人は、彼女たちが人から艦娘へと覚醒した後も人権を継続的に認め、兵役に就く事と引き換えに手厚い保護をし、決して少なくない恩賞も付与してきた
未だ人類は、艦娘なしでは深海棲艦に太刀打ちできないが故の必然であった
だが、自分の娘が艦娘として戦場に赴くとなると、いささか話が違ってくるのが人の親の情というものである。そのような事を許容できる親は希であろう
第二世代と呼ばれる、最初に人から覚醒した艦娘の時代は、鎮守府
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