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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜剣聖の策の始まり〜
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2度もメンフィルの説得を……!?」

「そんな話は初耳だぞ……!?」

アルフィンが語った驚愕の事実を知ったエレボニア帝国軍の軍人達はそれぞれ驚いていた。

「また、貴方達はオリヴァルトお兄様の故郷でもある”アルスター”という辺境の町が武装集団に襲撃され、その襲撃した武装集団がリベール王国だと信じているようですが、それも以前クロスベルでミルディーヌが説明したようにエレボニア帝国政府が今回の戦争にリベール王国を巻き込む為の”大義名分”を作る為に発表した偽りの発表である事も帝位継承者の一人でもあるこのわたくしが保証致しますわ!」

「そ、そんな……!?」

「それじゃあアルスターを襲撃した武装集団の正体というのは……!」

「帝国政府は一体何の為にリベール王国を連合との戦争に巻き込んだんだ……!?」

アルフィンの演説によって更なる驚愕の事実を知った帝国軍の軍人達はそれぞれ驚きや信じられない表情を浮かべていた。

「そんな大恩あるリベール王国に”冤罪”を押し付けた挙句、侵略までするという女神すらも許さないであろう”大罪”を犯そうとしている事をこの場で理解してなお、リベール王国への侵略の歩みを止めないつもりですか、貴方達は!?」

「こ、皇女殿下……」

「ううっ……」

「お、俺達はどうすれば……」

怒りの表情を浮かべたアルフィンの問いかけに対してエレボニア帝国軍の中から士気が下がり始める軍人達も出始めた。



「―――――帝国軍よ、狼狽えるな!」

するとその時ガルガンチュア1号機からヴァンダイク元帥の放送が聞こえ始めた。

「先程の”皇女殿下を語った者の演説”はメンフィル・クロスベル連合が儂らの士気を下げ、リベール王国への侵略の歩みを妨害する為の謀略じゃ!連合との戦争も、リベールへの侵略の”大義”も我らにある!」

「げ、元帥閣下……!」

「で、ですが今我々の目の前に映っている人物は皇女殿下ご自身にしか見えませんが……」

ヴァンダイク元帥の言葉を聞いた軍人達は士気を取り戻す者達もいたが、上空の映像に映るアルフィンの顔を見つめながら困惑する軍人達もいた。

「儂らエレボニア帝国軍の務めとはエレボニアを侵略者達から守り、そしてユーゲント皇帝陛下への忠誠の為、エレボニア帝国の為に”大陸統一”を掲げたオズボーン宰相の為にもこの戦争、絶対に乗り越えねばならぬ!その為にもリベールへの侵略の歩みを止めてはいかん!――――――責任は全て儂とオズボーン宰相が取る!お主達は儂らを信じて例え皇女殿下本人のお言葉であったとしてとも、前に歩み続けるのじゃ!」

「イエス・コマンダー!!」

ヴァンダイク元帥の”喝”によって士気を完全に取り戻したエレボニア帝国軍は進軍を再開した。


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