ハーケン会戦〜剣聖の策の始まり〜
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たレンの言葉を聞いたガイウスが真剣な表情で考え込んでいる中、察しがついたミュラーは厳しい表情で声を上げた。
〜ハーケン平原〜
「―――――それ以上進む事は止めなさい、エレボニア帝国軍!!」
エレボニア帝国軍の先頭がハーケン平原の中央を通り過ぎたその時アルフィンの声が平原に響き渡った後エレボニア帝国軍の目の前の上空にメンフィルの魔導技術によってアルフィンの顔が現れた。
「なっ!?あ、あの御方は……!?」
「アルフィン皇女殿下……!?」
「ヴァイスラント新生軍――――――反逆者達に拉致され、反逆者達の神輿に担ぎあげられた皇女殿下が何故……!?」
上空に現れたアルフィンの顔を見たエレボニア帝国軍は混乱し始めた。
「……まず最初に告げておきますわ。情報局や帝国軍の上層部達によって帝国軍内部を混乱させない為に末端の軍人である貴方達にどのような情報が伝わっているのかは存じていませんが、わたくしはわたくし自身の意志でメンフィル帝国に去年の内戦の件の償いをする為、そして大陸全土を巻き込む戦争を起こすという女神も許さない”大罪”を犯そうとするエレボニア帝国を止める為にヴァイスラント新生軍に”大義がある事を証明する者である事”を務める事を決め、そしてメンフィル・クロスベル連合軍の一員として今までエレボニア帝国軍と戦ってきましたわ!」
「なあっ!?」
「こ、皇女殿下自身の意志で反逆者達に協力を……!?」
「し、しかも皇女殿下自身も今まで我らの戦友達と戦ってきたとはどういう事なんですか……!?」
「き、聞いていた話と全然違うぞ……!?一体どうなっているんだ……!?」
アルフィンが更に語った事実を知ったエレボニア帝国軍の混乱は更に大きくなった。
「そもそも今回のメンフィル・クロスベル連合との戦争が勃発した一番のきっかけはメンフィル帝国が去年の我が国で起こった内戦によって受けた被害に対する賠償を帝国政府が拒否した事ですわ。――――――そしてその賠償の件についてですが内戦の最中からメンフィル帝国はエレボニア帝国に対して賠償を要求し続け、エレボニア帝国はその要求を全て無視した事でそのことで業を煮やしたメンフィル帝国は内戦の最中のエレボニア帝国に戦争を仕掛けるつもりだったとの事です。ですが、貴方達が今から侵略しようとするリベール王国が”不戦条約”を提唱した国として……そして何よりもエレボニアとメンフィル、両帝国の友好国として両帝国間の戦争を勃発させない為にメンフィル帝国に内戦の間にエレボニア帝国に戦争を仕掛ける事を思い止まるように説得してくれたのですわよ!?――――――それも”2度も”!」
「な―――――」
「内戦の間にメンフィルが我が国に侵略しないように、リベールが
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