ハーケン会戦〜剣聖の策の始まり〜
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いずれそうなるような予感はしていたんだ………」
「兄上?」
思わず疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の様子が気になったセドリックは不思議そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめた。
「Z組のみんなから”月の霊場”で知った”真実”を教えてもらった時から、かの”獅子心帝”の生まれ変わりでもある宰相殿が”メンフィルが全く本気を出していなかった百日戦役”ですらエレボニア帝国軍がメンフィル帝国軍に圧倒された事実を知り、そして黒の工房の本拠地でもリウイ陛下達の圧倒的な”力”をその身で知ってもなお何故連合―――――いや、メンフィル帝国との戦争に対してああも強気でいられるのかを。」
「そ、それってもしかしなくても……」
「うん……メンフィル帝国軍がエレボニア帝国の領土の侵略と占領した領土の掌握をしている隙をついたエレボニア帝国が異世界にあるメンフィル帝国の本国に通じる転位門を掌握することができれば、追い詰められたエレボニア帝国の状況を逆転させる事はできるからだろうね……」
「そしてその為に圧倒的戦力でリベールの領土に押し入ってその事実を知ったメンフィル・クロスベル連合がリベールへの救援にかけつける前もそうだけどメンフィル帝国が異世界から更なる援軍をこちらの世界に送り付ける前にリベールのロレント市郊外にあるメンフィル帝国の大使館を抑えるという寸法ね……」
オリヴァルト皇子の話を聞いて不安そうな表情で呟いたエリオットに続くようにトワとエレインはそれぞれ真剣な表情で呟いた。
「そ、そんな……このままだとリベールが……!」
「ん……リベールの戦力だと、あんな大軍勢を相手にしたら”虐殺”のような戦いで圧倒されて滅ぼされるだろうね。」
「ちょ、ちょっと待ってください!私達はシャロンさんとリィン君の霊力の繋がりを辿ってここに来たんですよね……!?と言う事はこの近辺にリィン君――――――いえ、メンフィル・クロスベル連合軍がいるという事なんじゃないんですか……!?」
ティータが悲痛そうな表情を浮かべ、複雑そうな表情を浮かべたフィーが推測をしている中ある事に気づいたアネラスがある事実をその場にいる全員に伝えた。
「あ…………ッ!」
「だが見た所エレボニア帝国軍とリベール王国軍の姿しか見当たらんな……」
「ん〜……考えられるとしたらステルス機能だけど、幾ら何でも大軍を隠せるような規模の物なんて作れないと思うんだけどな〜。」
アネラスが口にした事実を耳にしたアリサは声を上げ、映像や周囲の状況を注視しているユーシスの疑問にミリアムは考え込みながら答え
「それよりもまだ戦闘は始まっていないのだから、今ならエレボニア帝国軍の進軍を止められるかもしれないわ!」
「問題はあの大軍勢を率いている”将”に
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