ハーケン会戦〜剣聖の策の始まり〜
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メンフィル帝国大使館の制圧に充てる。”――――――相当な強行軍になるが、この一戦に我らの祖国であるエレボニアの存亡と繁栄がかかっている。自らの手でクロイツェン州を焼き払い、ノルティア州とラマール州を奪われた事で追い詰められた我らエレボニアにとっては乾坤一擲となるこの作戦、必ずや成功させるぞ!」
通信士の報告を聞いて安堵の表情で溜息を吐いたヴァンダイク元帥は表情を引き締めて号令をかけ
「イエス・コマンダー!!」
ヴァンダイク元帥の号令にその場にいる全員は力強く答えた。するとその時レーダーに反応があった。
「レーダーに反応あり……!アルトリザス方面より一機の巡洋艦が近づいてきています……!」
「何……ッ!?」
「……………まさか、”彼ら”に気づかれるとはの。」
レーダーを担当している軍人の報告を聞いたレリウス中佐が驚いている中、自分達の背後から近づいてくる”巡洋艦”の正体を既に察していたヴァンダイク元帥は重々しい様子を纏って呟いた。
ヴァンダイク元帥が想定通りの巡洋艦――――――”紅き翼”カレイジャスは凄まじいスピードで進軍し続けているエレボニア帝国軍の上空に現れた。
〜カレイジャス・ブリッジ〜
「な、なんて数だ……」
「これが”本気になったエレボニア帝国軍”……」
「2年前の”リベールの異変”の時も相当な数だったが、あの時とも比較にならないくらいの大戦力だな。」
「多分あの中には父さん達――――――”第四機甲師団”もいるんだろうな……」
「ああ……数は軽く見積もっても数十万という事を考えると、現状のエレボニア帝国軍の”ほぼ全戦力”だろうな。」
「ええ、ミュラー様の推測は当たっているかと。わたくしが把握している限りではラインフォルトグループが開発した戦艦――――――”ガルガンチュア”も4隻で、その4隻全てが今こうして目の前に存在していますもの。」
映像端末に写る進軍している様子を見たマキアスは不安そうな表情で、ガイウスは真剣な表情でそれぞれ呟き、エリオットは辛そうな表情を浮かべ、ジンの推測に続くようにミュラーとシャロンはそれぞれ答え
「”現状のエレボニア帝国軍のほぼ全戦力”だとっ!?」
「そ、そんな大勢のエレボニア帝国軍の人達がハーケン門に向かっているって事は……」
「間違いなく圧倒的戦力で即座にリベール――――――いえ、ロレント市の郊外にあるメンフィル帝国の大使館を制圧して異世界にあるメンフィル帝国の本国からの支援を封じる為でしょうね……!」
ミュラーの推測を聞いたアガットは厳しい表情で声を上げ、不安そうな表情で呟いたティータに続くようにシェラザードは真剣な表情で推測を口にした。
「………薄々だが
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