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絶撃の浜風
01 プロローグ 濱乃の憂鬱
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「・・・鎮守府?」



「そうです。でね、艦娘とは、わかりやすく言うと、悪い敵からみんなを守るために戦うヒーローみたいな存在・・・・みんな女の子だから、ヒロイン?かしら?・・・・とにかく、そういう存在なんです。わかりますか?」


「・・・カンムスさんって・・・あそこにいるお姉さんたちの事?」


「ええ、そうです。あの子達はみんな艦娘なんですよ」


「・・・そう・・・なんですか・・・・」


「そして、浜風さん・・・あなたもその《艦娘》なんです。だからここに呼ばれてきたのですよ」




「・・・・浜風が・・・・・艦娘?・・・・でも・・・浜風、何も知らなくて・・・・・」




「大丈夫・・・これからゆっくり知っていけばいいんですよ」






「・・・あの・・・・・」



「・・はい? 何ですか?」








「・・・浜風も・・・艦娘さんみたいに・・・キラキラになれるの?」





 その、浜風の物言いに、大淀は思わず心が和む。初めて、浜風の子供らしい一面を垣間見たような気がした



「ええ、なれますよ。 というか、浜風さんはもう艦娘なので、とっくにキラキラです」



「・・・・本当に?」


「ええ、秘書官の私が言うんだから、間違いありません」





「・・・・浜風が・・・・キラキラ・・・・」







 浜風は、再び湧き上がってきた胸の高鳴りを感じていた




自分とは何の関係もないと思っていた艦娘達の饗宴・・・・


自分がその仲間の一人なのだと知り、どうにも押さえられない気持ちでいっぱいだった





 そして気付く






この衝動は、自分が《艦娘》であるが故の気持ちである事を・・・・







浜風 02 マッドでサイコな女 に続く

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