01 プロローグ 濱乃の憂鬱
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「ええ、このあと簡単な身体検査と適性検査があります。それが無事終わったら、艤装展開をした後、研修に入る予定です。何か質問があれば伺いますよ?」
「・・・あの・・・・」
「はい、何でしょうか?」
「・・・・その・・・・大淀さんのお話が・・・よく・・・わかりません」
「・・あ、ごめんなさい! つい大人に話すようにしてしまいましたね? もう少しわかりやすく・・・・」
と、言いかけた所で浜風は言う。
「・・・あの・・・そうじゃなくて・・・・・」
「・・・・・カンムスってなんですか?」
「・・・・えっ?」
思わず絶句する大淀
「・・・その・・・カンムスのお披露目・・・というのと・・・浜風は・・・・何か関係があるの?」
「・・・まさか・・・艦娘が何か知らないんですか?」
「・・・ごめんなさい・・・・浜風・・・・知らなくて・・・・」
涙目になる浜風を見て、大淀は我に返り、瞬時に何かを悟る
「あ、いいんですよ。私がちゃんと説明しなかったのがいけなかったですね」
大淀は半べそをかいた浜風の頭を撫でようとあわてて手を伸ばす・・・・
「・・ひっ・・・」
ビクついて、思わず身を引く浜風
「・・あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・・大丈夫・・・大丈夫だから・・・」
大淀は努めてゆっくりと手を伸ばす・・・・
目をぎゅっと瞑りながら身構える浜風の頭にその手がそっと触れる
大淀の掌のぬくもりが・・・・やさしさが伝わっていくにつれ、浜風は次第に落ち着きを取り戻していった
そして・・・大淀は優しく浜風の頭を撫でた
大淀は、浜風のこの反応の意味を・・・・理由を知っている
彼女は胸が締め付けられるような想いにかられ・・・・・
そして静かに怒りを覚えていた
「驚かせてごめんなさい・・・もう、落ち着いた?」
「・・・はい・・・浜風こそ、ごめんなさい・・・」
「いいえ、それよりも浜風さんは、お家の方から何も伺っていない・・・って事で宜しいですね?」
「・・・・はい・・・」
「わかりました。それでは順を追って説明しますね? ここは、某鎮守府という所で、艦娘が沢山暮らしているの」
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