第七話 テストの結果はその十四
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「そして自白したらね」
「火炙りよね」
「踏み絵で踏んだらいいなんてことはね」
そうしたチェックを行うことはというのだ。
「なくてね」
「疑われたら」
「もうその時点でね」
まさにというのだ。
「終わりなんていうのがね」
「魔女狩りね」
「あんなこと日本じゃなかったから」
このことは日本にとって非常に幸いなことだった、多くの無実の命が失われず歴史の汚点を残さなかったのだから。
「おかしなことを言ってもね」
「魔女とか思われないで」
「おかしな人と思われてね」
「座敷牢だったのね」
「最悪でもね」
「魔女狩りより遥かにましね」
一華はここまで聞いて心から思った。
「おかしなこと言ってもそれだけって」
「本当にそうよね」
「その漫画の登場人物がどれだけ電波でも」
「というか魔女って捕まる?」
留奈はこのことに首を傾げさせた。
「そもそも」
「魔女狩りでよね」
「普通魔法使えるなら逃げられるでしょ」
その魔女狩りからというのだ。
「それも余裕で」
「魔法を使ってね」
「箒で空飛んで姿消したり消えたり出来るのよね」
「もう何でもありって感じでね」
「だったらね」
そこまでの力があればというのだ。
「もうね」
「捕まらないわよね」
「例え捕まっても」
そうなってもというのだ。
「逃げられるわよね」
「そうよね」
一華もそれはと頷いた。
「事前に危険を察知なりしてね」
「そうなるわよね」
「つまり捕まった人は」
「魔女じゃないわね」
「絶対にね」
「だから魔女狩りで捕まって殺された人は」
何十万もいた彼等はというのだ、魔女狩りと言うが別に捕まったのは女性だけではない。男性も捕まってるのだ。要するに疑われたら誰でも終わりだったのだ。
「一人もね」
「魔女はいなかったわね」
「間違いなくね」
それはというのだ。
「私はそう思うわ」
「それちょっと考えたらわからない?」
理虹は本気で首を傾げさせた。
「魔女が言われてる通りの魔法を使えたら」
「そもそも捕まる筈ないわよね」
「逃げてるわよ」
「楽にね」
「そうなってるわよ」
理虹もこう考えた。
「だから捕まった時点でね」
「魔女じゃないわね」
「そうなるわよ」
「本当にちょっと考えたらわかるわね」
一華も同じ考えに至った。
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