第17話 未来を知る者の告白
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「正宗様、これは何なのですか?」
麗羽は私の顔と鉄砲を交互に見て聞いてきました。
「鉄砲という武器だよ。威力は抜群だよ。弓など玩具に等しくなる程のね。これを大量に生産して、兵士が持つことができれば、今までの戦の常識が覆るはずだよ。これからの私と麗羽が戦乱の世を生き抜く為に必要なものなんだ」
「戦乱の世ってなんですの?漢王朝が健在なのですよ。戦乱の世など来る訳がないではないですか。それなのに、何故、正宗様はこんな危険な物をお作りになられましたの」
麗羽は私の言葉に訝しい表情をしています。
これから麗羽に伝えることが本命なのですが、信じてくれるでしょうか?
「それは・・・、多分、信じれないと思うけど・・・。私が将来、戦乱の世が来ることを知っているからだよ・・・」
これだけ聞くと多分、頭がおかしい人です。
これから話す内容を考えると想像以上に気持ちが重く感じました。
止めておけば良かったと今更ながら思ってしまいます。
「・・・。その話、続けて下さいませんか」
麗羽は一瞬、戸惑うような素振りでしたが、直ぐに真剣な表情で私に次を促しました。
私は転生前とその後、死んで転生する前に神様と出会った話から、今までに至るまでの話をしました。
もちろん、私が将来、孫策と対峙して破れ病没すること、麗羽が華琳に破れ全てを失うことも包み隠さず話しました。
「これで全部だけど・・・」
麗羽の顔を見れませんでした。
私を頭がおかしい人もしくは、麗羽と別れたくて変人を装っていると思っているかもしれないです。
「どうして、そんな大事なことを私に話してくださいましたの」
麗羽は淡々と話しました。
「私の言葉を信じてくれるのかい?」
私は麗羽の言葉尻から、私の言葉を信じているように思えました。
普通、信じれないと思います。
私は顔を上げると麗羽は、微笑んでいました。
「正宗様に驚かされるのは今更ですわよ。最初の出会いだって、普通じゃありえませんでしたもの。それより、私に話してくださった理由をお聞かせくださいませんか?」
「それは、麗羽のことが好きだから・・・。将来、麗羽に不幸に成ってもらいたくなかったから・・・。それと麗羽とずっと一緒にいたい思ったからかな」
麗羽は少し驚いた顔をしましたが、平静を装うように言いました。
「聞こえませんわ。正宗様。もっと、大きな声で言ってくださらないと」
麗羽さん聞こえていると思うのですが・・・。
ああっ、もう成るように成れ!
「麗羽、私は君のことが好きだ!」
私は恥ずかしいのを我慢して、精一杯の大きな声で麗羽に言いました。
恥ずかしいーーー!
前世では、一度も告白するこ
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