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下馬評を覆し
第六章
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におかしな者を感じる者がいた。
「オリックスちょっとぶれてきたな」
「ぶれてきたって采配がか?」
「ああ、多分山本と宮城で二勝は間違いないって思っていたんだろう」 
 その者は知人に話した。
「それがだ」
「山本で勝てなくてか」
「二試合目はその宮城で負けただろ」
「だからか」
「最初の試合は勝てたけれどな」
 それでもというのだ。
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