第一部 1977年
帰郷
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「違うな。要望だ。
要望を聞いてもらえねば、手伝えん。
このゼオライマーがどれ程の物か、知らないと思うが、只で動かせる様な安物では無い」
彼は振り返って男の方を向く
「まず、家だ。都心に近い方がいい」
「そして自由にゼオライマーを動かすことを考えると、何かしらの官職に就いていないと不味いだろう。差し詰め、自衛隊の准尉にでも、して呉れれば良い」
男は、顔をしかめた
「斯衛軍?」
聞きなれぬ単語を聞いたが、無視して続ける
話しながらここが異世界だと言う事を忘れるほど興奮していた
「後は、身の回りを世話する人間を2,3人用意して呉れれば良い。
俺は、貴様らの社会に疎いからな
但し、政府や治安機関の関係者以外だ。覗き見される趣味は無いからな」
欄干から離れて、男に近づく
「最後に裏切る様な真似をして見ろ。俺は、只では済まさんぞ」
すれ違いざまに、こう放った
「3つの約束を守ったら、お前らに協力してやるよ」
彼は、高笑いをしながら、その場を後にして行く
「しっかり言質は取らせて貰ったぞ。木原マサキよ」
そう呟くと、男は甲板を後にした
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