第七話 テストの結果はその十
[8]前話 [2]次話
「読まない方がいいわね」
「そうよね」
「煽るってね」
「そこに意図があるわね」
「大抵はよからぬね」
「他の人を煽動してね」
「操ろうとする」
そうしたというのだ。
「思惑があるわね」
「まずそうよね」
「だから煽るのよ」
「若し自分の意見や考えが正しくて」
留奈が言ってきた。
「自信があるなら」
「煽らなくてもいいわね」
「そんなことしなくても」
それでもとだ、留奈は一華に話した。
「そうしてもね」
「普通に聞いてもらえてね」
「納得してくれるって確信しているから」
それ故にというのだ。
「それならね」
「もう煽る必要ないわね」
「そもそもね」
「それね」
理虹も言ってきた。
「何で煽るかっていうと」
「青って利用しようと思っていて」
「ちゃんと言ってもね」
「聞いてもらえる自信がないから」
それでというのだ。
「煽るのよね」
「それで利用する」
「そういうことね」
一華も頷いた。
「やっぱり」
「そういうことよね」
「だから煽る様な文章とか主張はね」
「読まない方がいいわね」
「いいものじゃない可能性が高いから」
「予言なんてね」
かな恵はこう言った。
「もうね」
「もうっていうと?」
一華は今度はかな恵に問うた。
「何かあるの?」
「いえ、五年前の予言の本を読んだら」
そうすればというのだ。
「軒並み外れてるのよ」
「そうなの」
「火山が噴火するとかね」
「そういうこと言っても」
「五年後はね」
それから経って読んでみると、というのだ。
「もう外れてるのよ」
「軒並みそうなの」
「それに一九九九年過ぎても」
ノストラダムスの予言の話もした。
「私達今ここにいるじゃない」
「というか私達皆二十一世紀生まれよ」
富美子も言った。
「ってことはね」
「もうね」
「ノストラダムスも外れてるわね」
「そうよね」
「どう見てもそうね」
「何か予言をやたら言う宗教って」
一華はまた言った。
「そういうのってね」
「胡散臭いわよね」
「ノストラダムスがどうとか言って」
日本にはこうした宗教も存在している、あのオウム真理教にしても予言をしきりに言ったことで知られている。
「それでね」
「あれこれ言っても」
「それでもね」
「その実はね」
それはというと。
「煽っていたりね」
「するのね」
「そうじゃないの?」
かな恵は留奈と理虹の言ったことをここで言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ