最終話 再会その七
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春休みの最後の日も千春のところに来て薬をあげた。そのうえで去る。
この時彼は後ろを振り向かなかった。前にある春を見ていた。
それで見なかったのだ。千春に今緑が戻ったことを。木は元に戻りその枝という枝に黄緑の淡い歯を戻していた。そうなっていたのだ。
次の日は始業式だ。その時にだ。
彼は朝起きてまずはいつも通りランニングをした。それで汗を流してから。
シャワーを浴びて朝御飯を食べる。その時におばちゃんとぽぽちゃんが笑顔で言ってきた。
「今日は学校のはじまりやから」
「いつもより御馳走にしたで」
こう言ってだ。希望の前にだ。
大きな見事な魚を焼いたものにサラダ、豆腐と茸の味噌汁、酢のものに卵焼き、納豆を出してくれた。海苔や梅干もちゃんとそこにある。
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