第六十七話 春休みが終わってその二十六
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「本当に」
「彼は毎日来てるけれどね」
「詰所にですか」
「これまでもそうだったけれどね」
「これからもですか」
「千里ちゃんがいるしね」
「私がいるからですか」
「もう何があってく来るからね」
「もうあれだったよ」
今度は杉浦さんが言ってきました、眼鏡をかけて髪の毛をセンターで分けています。天理高校の先輩でもあります。
「ここで毎日千里ちゃんのこと言ってたしね」
「そうなんですか」
「入学してからずっとね」
「日曜とか祝日もですか」
「大抵ここに顔見せてたよ」
「毎日見掛けると思ったら」
本当に顔を見ない日はなかった位でした。
「詰所にもですか」
「日曜なんかここで毎日カレー食べてたしね」
おぢばでは日曜はカレーが出ます、お昼のそれが曜日を教えてもくれます。甘口で子供さんも美味しく食べられます。
「毎週ね」
「詰所で、ですか」
「修養科の人達と仲がいいし」
「そういえばお風呂も入ってるんですよね」
詰所のです。
「そうですよね」
「ひのきしんで汗をかいた時とかは」
「何でいいますか」
私が聞く限りです。
「完全に馴染んでるんですね、あの子」
「もうここに住んでもいい位だよ」
「そこまでなんですね」
「それで千里ちゃんのこともね」
私のこともというのです。
「毎日言ってるよ」
「どんなことを言ってるんでしょうか」
私は杉浦さんにすぐに尋ねました。
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