第六十七話 春休みが終わってその二十五
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「悪いこと、ほこりを積み過ぎるとね」
「人に生まれ変わらずにですね」
「生きものに生まれ変わるから」
人間以外のそれにです。
「注意してね」
「畜生道ですね」
新一君は私のお話を聞いて言いました。
「そうですね」
「仏教でいうとね」
「そうですよね」
「まあ醜い心だと」
「次の一生ではよ」
「そういうことですね」
「ええ、まあおみちの考えでは地獄とかはないから」
仏教とは違ってです。
「そこは安心出来るかも知れないけれど」
「世の中地獄に落ちてもおかしくない奴もいますね」
「けれどそれは仏教のお話でね」
「おみちはまた違うんですね」
「宗教によって考えは違うから」
「そういえばそうですね」
「おみちではそうなの」
こう新一君に言いました。
「それで覚えておいてね」
「わかりました」
「それじゃあね」
「はい、また明日」
私達は最後お別れのお挨拶をしてでした。
そうしてお別れしました、それからは暫くゆっくりして晩ご飯は地下一階の食堂でいただきましたが。
その時に白石さんが私に笑って言ってきました。
「阿波野君毎日来るよ」
「詰所にですね」
「そう、絶対に来るから」
「何で来るんでしょうかね」
私にはさっぱりわかりません、テーブルに座りながら食べつつ言いました。
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