第三十三話 葛飾のアイスクリームその十
[8]前話 [2]次話
「これがあったら」
「その区間電車乗り放題でしょ」
「定期の間はね」
「それも足立区から渋谷ならね」
「もう結構な距離をね」
「でしょ?私も持ってるし」
その定期をというのだ。
「だからね」
「色々な場所行けるのね」
「合法的にあるものは使っていいのよ」
愛は咲に話した。
「何でもね」
「そうなの」
「そう、合法ならね」
それならというのだ。
「いいのよ」
「違法なら駄目でも」
「それは犯罪だから」
「そういうことね」
「けれど定期は合法でしょ」
「お父さんとお母さんがお金出してくれたわ」
「それで買ってるわね」
即ち合法だというのだ。
「だったら支払った分以上に使ってもね」
「いいのね」
「そう、もう行けるだけ行って足らない分を払ってね」
その様にしてというのだ。
「やっていけばいいのよ、山の手線を使えば東京のあちこち行けるし」
「山の手線そうよね」
「咲ちゃん渋谷まで行けるわね」
「そうよ」
「だったらかなりだから」
かなりの距離を定期を使えばその時はお金を支払わずに行けるのでというのだ。
「色々行けるわよ」
「お家と学校の間だけじゃないのね」
「そうよ、それが定期のいいところよ」
「お金が届く場所は何処でもそのまま行けるのね」
「だからね」
それでというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「こんないいものは有効的に使わないとね」
愛は強い声で話した。
「だからよ」
「私もなのね」
「使っていってね、定期は」
「そうするわね」
「合法ならもうフル活用しないとね」
「それが人生なのね」
「そう、違法は手を出さない」
このことも重要だというのだ。
「悪いことは悪いとわかってね」
「じゃあ裏技はいいの?」
咲はゲームの話から愛に問うた。
「それはいいの?」
「いいわよ」
愛の返事はあっさりとしたものだった。
「そういうのを使うのも人生よ」
「いいのね」
「表の技とね」
「裏技も使うの」
「結局あれよ、世の中奇麗ごとで済めばいいけれど」
それでもいうのだ。
「奇麗ごとだけじゃね」
「済まない時もあるのね」
「それで裏技もね」
これもというのだ。
「必要な時があるのよ」
「それも人生なのね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「裏技も使ってね、定期の使い方もよ」
「裏技になるよ」
「特定の駅だけじゃないのよ」
「色々行けるのね」
「それは強いわよ、だから使っていってね」
「そうするわね」
「そうしたら色々行けるわ、東京は狭い中に色々な場所があるから」
それでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ