第九幕その二
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「別にね」
「迷わないわよね」
「もうこうした時はね」
「くじ引きかね」
「どれにしようかなでね」
「当たったものを食べればいいのよ」
「そうしたやり方もあるね」
まさにとです、前ノーム王は頷きました。
「それじゃあ」
「くじ引きかどれにしようかなで」
「当たったものを食べればいいわ」
「名案だよ、ではね」
こう言ってでした。
前ノーム王はドーナツとケーキのそれぞれのどれにしようかなで選びました、そして当たったチーズケーキを食べました。
するとです、食べた瞬間に笑顔になりました。
「これはね」
「美味しいでしょ」
「うん、こんな美味しいものを食べられて」
笑顔で言ってきたトロットに自分も笑顔で応えました。
「幸せだよ」
「ここでも幸せを感じるのね」
「そうなっているよ」
「いいことね、ではね」
「では?」
「ヨットが来るから」
だからだというのです。
「楽しみにしてね」
「そういえば」
ナターシャはフレンチショコラを食べつつ言いました。
「ヨットっていうけれど」
「どういったヨットかな」
神宝はオールドファッションを食べつつ考えました。
「一体ね」
「谷の川を進んでいくのかな」
ジョージはチョコレートファッションを食べつつ言います。
「そうするのかな」
「それじゃあ谷を降りるのかな」
カルロスはエンゼルショコラを食べつつ思うのでした。
「これから」
「食べた後で?」
恵梨香は抹茶ショコラを食べながらこう言いました。
「谷を降りるのかしら」
「それは後でわかるわ」
笑顔で、です。トロットは五人に答えました。
「その時にね」
「そうですか」
「それならですね」
「その時まで、ですね」
「待っていればいいですね」
「ヨットが来るまで」
「ええ、谷の向こうには絶対に行けるから」
だからというのです。
「安心してね」
「わかりました」
「それじゃあですね」
「今はこうしてですね」
「ティータイムを楽しめばいいですね」
「このまま」
「そうしていってね、絶対にね」
まさにというのです。
「悪いことにはならないから」
「オズの国ですから」
「だからですね」
「そうした心配はないですね」
「安心してですね」
「待っていればいいですね」
「そうよ、というかね」
トロットはにこりとして言いました。
「皆の予想だけれど」
「はい、ヨットについて」
「そのことについてですね」
「どうかですね」
「そう言われるんですね」
「私達の予想について」
「残念だけれど違うわ、ここはオズの国なのよ」
だからだというのです。
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