第九幕その一
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第九幕 空飛ぶヨットに乗って
虹の橋が沢山ある川が多く流れている平原を越えるとです。
皆は今度は物凄い峡谷の前に出ました、もうそこは普通に歩いてでは絶対に越えられない場所でした。
ですがトロットは皆に落ち着いて言いました。
「まずは待ちましょう」
「あの、待つといっても」
ナターシャがそのトロットに言います。
「これでは」
「ええ、この谷は越えられないわね」
「はい」
とてもというのです。
「ここは」
「そうね、けれどね」
「それでもですか」
「ここにはヨットがあるのよ」
「ヨット?」
「そう、渡しのね」
それがというのです。
「それがあるから」
「だからですか」
「越えられるのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
「ここはですね」
「ヨットが来るのをね」
このことをというのです。
「待ちましょう」
「そうしてですね」
「皆でヨットに乗って」
そうしてというのです。
「先に進みましょう」
「わかりました、それじゃあ」
「それまではおやつを食べましょう」
待つ間はというのです。
「そうしましょう」
「それじゃあ」
二人でこうお話してでした。
皆で、その場でくつろいでなのでした。ティータイムに入りました。レモンティーやコーヒーも出して。
ドーナツやケーキも出します、前ノーム王はそうしたセットを見て言いました。
「さて、何を食べようか」
「好きなのを食べていいわよ」
トロットは前ノーム王に微笑んで答えました。
「貴方のね」
「いや、好きなものが多くて」
そうしてというのです。
「どれを食べていいかね」
「困るのね」
「これがね」
まさにというのです。
「ドーナツもケーキも好きだからね、わしは」
「しかもだね」
カエルマンもドーナツやケーキを見て言います。
「どちらも色々揃ってるからね」
「そうだね」
「ドーナツだとショコラやフレンチがあって」
「チョコレートもね」
「ケーキもね」
こちらもというのです。
「苺やチーズ、モンブランとね」
「色々あって」
「それでね」
「困るね」
「本当にね」
「迷って困りますね」
唸ってです、クッキーは言いました。
「ここは」
「全くだよ」
「好きなものが多いなら多いで迷う」
キャプテンも言いました。
「嬉しい悩みだけれど」
「困るね」
「本当にね」
「あれっ、迷うかしら」
「そうよね」
ポリクロームとビリーナはこう言いました。
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