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おっちょこちょいのかよちゃん
184 護符を奪いに来た王妃
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妃の攻撃が全て通り、無効化されないと。
(そして矛盾術だ!)
 丸岡は護符の能力(ちから)に矛盾を起こさせた。
「このアナ・マリーア・マウリシアが裁きを下す!!」
 アンヌがはめている手袋から光を放つ。
「なっ!」
 さり達はその光をまともに受けた。武装の能力(ちから)を持っているにもかかわらずである。
(俺やアンヌの持つ機械が働いているか・・・!!)
 丸岡にアンヌ王妃が持つ機械の武装の能力(ちから)がさり達に勝っていたのだった。
(あとはこれだな・・・)
 丸岡が機械を通して威圧の能力(ちから)を発動させる。
(目が見えない・・・。身体が動かない・・・)
 さりが倒れた。
「しまった。このままでは護符が容易く奪われてしまうぞ!!」
 清正は懸念した。
「お前らも消えて貰うよ」
 丸岡が告げた。
「くう!」
 清正が時の槍と空間の槍を視力が戻らない中、闇雲に投げた。
「そんな物、意味ないわ!」
 アンヌ王妃が槍の攻撃をあっけなく手袋で無効化した。
(このままでは消される・・・!?)
 清正が折角槍を新調したのにここで倒されるのかと絶望的になった。
「これで護符は貰うわよ。そして貴方達全員、消えなさい!!」
 アンヌ王妃が消滅の光線を手袋から放った。

 玲衣子は友達と共に護符で作られた空間移動の穴を通る。
(あの人、大丈夫とか?)
 出口が見える。しかし、自分達がいた所と同じ場所だった。
「え?どげんなっとんばい?」
「おかしか!」
「どうやら護符の所有者と相対している者の仕業のようですね」
 道真が冷静に答えた。
「どうすんばい?」
 友達の男子が聞く。
「なら!」
 玲衣子はペンで空中に円を描く。
「これで移動するばい!」
「おう!」
 一行は円の中に入った。

 同じ頃本部の一室。かよ子の母達は境界付近の護符の所有者に異変に既に気付いていた。
「大変な事になったぞ。赤軍まで加勢に来た!」
「それって?」
「ああ、丸岡修とかいう人間だ。聞いた話では以前にも6月に清水に現れて長山治君を利用する為に連れて行くのと共に杖を奪いに来ている。さらにクリスマス・イブの日には杯の所有者とも戦っている奴だ!」
「え?じゃあ、あん時健ちゃんが追っ払ったのがそいつ?」
 奈美子がいう「あの時」とはまだ護符を娘に引き継ぐ前の事、甥とその友人に富士山の神の力が籠ったお守りを護符で出して二人に持たせた時だった。
「ああ、それだけじゃない、彼は広島にある剣を奪った本人だ!それに奴の能力はかなり厄介だぞ!」
「ええ!?さり、大丈夫なん?」
「兎に角こちらからも連絡を行う!」
 イマヌエルは通信機を出して本部守備班全員に連絡を出す。
「こちら本部イマヌエル。本部守備班全員に告ぐ。只今
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