184 護符を奪いに来た王妃
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
こちら本部守備班。さり達護符の所有者の一行は清正と共に現れたテレーズと会った。
「テレーズ・・・?」
「そういえば・・・、ああ!!あの時の!!」
さきこは思い出した。妹達がアントワネットとかいう女性との対峙の時に援軍に訪れた時、勝利に貢献した女性だった。
「思い出してくれましたか」
「はい」
「『杖の所有者』達は今無事でしょうか?」
「ああ、皆藤木君の救出に進んでいます」
「となると、私が護符の能力で皆を援軍に行かせた時に会ったのね」
「はい、そうです」
テレーズはさりの方に振り向く。
「貴女が『護符の所有者』ですね?」
「ええ。羽柴さりよ」
「テレーズがここに来られたのは報復として欧州の王妃が赤軍の者と共にお主の護符を奪いに来ると彼女の剣が予知したからなのだ」
清正が説明した。
「王妃・・・」
「さりさん、もしかしてさっき山口君達が滅ぼしたって街に住んでいた王妃じゃないですか?」
「・・・は!そうね。となるとその当てつけに私を狙うって訳ね!!」
「全くその通りだ」
また別の声が聞こえて来た。
「あ、あんたは・・・、赤軍!?」
「そうだ。ほう、あの時の秀才のガキもいるのか」
長山はその男に見覚えがあった。
「お前ね。護符の持ち主とやらは」
また別の女性が現れた。
「あんたがその王妃って訳ね!」
さりは長山に確認を取る。
「長山君、会った事あるの?」
「はい、あの赤軍の人は前に僕を連れて行こうとしてました!」
「貰うわよ、私の住む街を消された恨みを消して、お前達の命もね!」
赤軍と恨みに満ちた王妃との戦いが始まる。
羽井玲衣子。本部守備班の一人であり、境界の西側を三人の同級生と共に死守している。以前、エルデナンドという侵略者から消されそうになった所を護符の持ち主達に救われた事がある。
(あの人達、大丈夫ばい?)
「羽井玲衣子嬢、不安な事がおありですかな?」
この世界の住民であり、玲衣子達と共闘している道真が聞いてきた。
「あ、その、護符の持ち主が今大丈夫しとっかな思うて・・・」
「ええ、そこは祈るしかありませんね」
その時、どこかしらから声が聞こえる。
『護符の持ち主です。今、赤軍と会ったわ。支援をお願い!!今出す黒い穴を通って!!』
聞いた事のある声だった。そして黒い穴が現れた。
「この声・・・。護符の持ち主の声やん!」
「え?よし、急いで助けに行くぞ!」
玲衣子達は穴を通った。
さりの護符が別行動中の本部守備班に自動で助けを読んでいた。
(これで増援が来れば・・・!!)
さりはそう思っていた。そしてアンヌ王妃と丸岡が攻撃を始める。
(先ずはどんな攻撃にも通じると認識させて・・・)
丸岡が認識術を設定した。アンヌ王
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ