暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第二百三十二話 北の端までその四

[8]前話 [2]次話
「進みやすい」
「そうですね、ではです」
「津軽も楽に進めますね」
「だから後は敵の伏兵や奇襲に気をつけ」
「そのうえで」
「敵をその地で降す」
 その津軽でというのだ。
「いいな」
「はい、それでは」
「その様にしましょう」
「ここは是非です」
「津軽で最後にしましょう」
「万が一蝦夷に逃れられない様にだ」
 その様に配慮してというのだ。
「いいな」
「はい、ここはですね」
「この度はですね」
「津軽の港を全て押さえる」
「そうしますね」
「湖からな、そうして城も囲み」
 敵が逃れたそこをというのだ。
「完全にな」
「この奥羽での戦を終わらせますね」
「袋の鼠にして」
「その様にして」
「そうする、そして降す。では水軍をだ」
 その彼等をというのだ。
「動かしてな」
「津軽の港を全て押さえ」
「そして陸からもですね」
「兵を進めて」
「そのうえで」
「今兵は八戸まで進んだ」
 この地までというのだ。
「それならな」
「ここはですね」
「陸からも兵を進めますね」
「そうしますね」
「その様にする、だが俺はこれまで通りだ」
 英雄自身はというのだ。
「この地に留まる」
「この会津に」
「そうして引き続いてですね」
「この地で采配を執られますね」
「そうされますね」
「そうしていく、仲間達はよくやっている」
 十二人の彼等はというのだ。
「だからな」
「それでは」
「あの方々にお任せしますか」
「戦うことは」
「そうしていかれますか」
「それは変わらない」
 決して、そうした言葉だった。
「まさにな、ではな」
「このままですね」
「会津においてですね」
「全体の采配を執られ」
「兵糧や武具を送られますね」
「そうされますね」
「人もな」
 兵糧や武具だけでなくというのだ。
「そうする、蕭何を知る為にな」
「あの神ですか」
「中国の神ですね」
「政と補給の神ですね」
「この世界ではそうだったな、俺が起きた世界では人だ」
 神ではなくというのだ。
「一つの国の建国を支えたな」
「そうした人ですか」
「上様が起きられた世界での蕭何は」
「そうなのですね」
「人であり」
「そしてですか」
「漢という国のな」
 この国のというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ