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レーヴァティン
第二百三十二話 北の端までその一

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               第二百三十二話  北の端まで
 敵の棟梁が一族を連れて平泉を脱して北に逃れた、英雄はそこで彼等の動きを掴んだ。
「盛岡にか」
「はい、拠点を移し」
「そこに兵も集め」
「そうしてです」
「そこで戦うつもりの様です」
 幕臣達は英雄に告げた。
「兵の数は二万」
「騎馬が多くです」
「鉄砲も大鵬もあります」
「空船もあります」
「数は少ないですが」
「盛岡か、なら盛岡に兵を向けると共にだ」
 英雄は頭の中に地図を描きつつ述べた。
「大舘や八戸までだ」
「兵を送り」
「そして掌握しますか」
「そうしますか」
「敵が北に逃げようとするならだ」
 それならというのだ。
「先にだ」
「その北を抑える」
「そして袋の鼠にする」
「そうしますか」
「そうした動きを見せる」
 その様にするというのだ。
「そうすればだ」
「はい、敵はですね」
「それを見てさらに北に逃げる」
「そうなりますね」
「それで盛岡を戦わずにだ」
 そうしてというのだ。
「手に入れられるからな」
「それではですね」
「その様にしていきますね」
「こちらは弘前や八戸に向かう」
「そうしていきますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「これまで通り国人達にはだ」
「使者を送り」
「そうしてですね」
「こちらに入る様に言いますね」
「幕府に」
「土地と地位を保証してな」
 そうしてというのだ。
「その様にしていく」
「わかりました、ではです」
「その様にしていきましょう」76
 幕臣達も応えた。
「ここは」
「そうしてですね」
「敵を追い詰めていく」
「そうしていきますね」
「そして敵が何をしてもだ」
 例えどれだけ戦おうともというのだ。
「勝てない」
「そう思わせますね」
「そうしますね」
「ここは」
「そしてですね」
「連中も降らせる」
 盛岡に入った彼等もというのだ。
「そうする」
「そうされますね」
「ではこれからは」
「その様に動いてきますね」
「そうする」
 強い声で言い切った。
「その様に指示を出す」
「それでは」
「その様にしていきましょう」
「ことを進めていきましょう」
「その様に」
「それではな、それとだが」
 英雄はさらに言った。
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