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歪んだ世界の中で
第二十二話 吹雪でもその七
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ですか」
「希望ってつまりは光だよね」
 多くの災厄や絶望という闇を照らす。それだというのだ。
「そうだよね。だからね」
「僕が光・・・・・・」
「あの時。遠井君がいないと僕は完全に孤独で」
 それでだというのだ。
「そのまま潰れていたから」
「完全にですか」
「そう。そうならなかったのは友井君がいてくれて」
「潰れなかったというんですね」
「あそこで潰れてたら千春ちゃんどころじゃなかったよ」
 こう言ったのである。
「とてもね」
「そうだったんですか。僕は」
「うん、希望だよ」
 言葉は過去形ではなかった。現在形だった。
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