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ハッピークローバー
第七話 テストの結果はその四

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「何時でも起きてね」
「出入りに迎える」
「お客人の家に泊まったら」
 その時はというのだ。
「ヤクザ屋さんはそうしていたらしいわよ」
「そうだったのね」
「そんな話聞いたけれど」
「ヤクザ屋さんは」
「そうしていたっていうから」
 留奈は自分の言葉が過去形になっていることから話した。
「昔はね」
「そうだったのね」
「今は知らないけれど」
 それでもというのだ。
「昔はそうしていたの」
「それで何かあれば」
「真っ先に飛び起きて」
「戦っていたらしいわ」
「そうだったのね」
「それで座る時も」
 この時もというのだ。
「正座じゃなかったのよ」
「胡座?」
「いえ、正座だけれど」
 それはそれだがというのだ。
「足の指を立たせた」
「ああ、少し腰を浮かしたみたいに」
「そうして座っていたの」
「正座でもそうしていたら」
「そう、痺れないでしょ」
「中々ね」
「それでやっぱり急に出入りが来ても」 
 寝ている時と同じくというのだ。
「その時にね」
「すぐに立てる様になのね」
「していたのよ」
「色々あったのね、ヤクザ屋さんもね」
「そうみたいよ」
「ヤクザ屋さんなんてね」
 かな恵は普段の顔で言った、あどけなさも感じさせるそして癒し系と言っていい笑顔でこう言った。
「それこそ別にね」
「殺し合ってなのね」
「いいけれどね」
「邪魔者同士っていうのね」
「別にね」
「まあ昔はもっと多かったっていうけれど」 
 富美子も言った。
「やっぱりね」
「ヤクザ屋さんはいない方がいいわよね」
 一華は富美子に応えた。
「何といっても」
「そうよね」
「私ヤクザ映画観ないしね」
「私もよ」
「漫画でもよね」
「観ようとも思わないわ」
「ヤクザ屋さんはヤクザ屋さんでしょ」
 かな恵はまた言った。
「だから別にね」
「ヤクザ屋さん同士殺し合っても」
「構わないからもっとね」
 こう一華に言うのだった。
「そんなまだるっこしいことしなくて」
「殺し合って死んでくれっていうのね」
「減れば減る程でしょ」
「いいっていうのね」
「ヤクザ屋さんはね」
「それはね」 
 一華はかな恵のその言葉に頷いて述べた。
「私もね」
「思うでしょ、一華ちゃんも」
「ヤクザ屋さん好きな人なんて」
 それこそというのだ。
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