第七話 テストの結果はその一
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第七話 テストの結果は
高校に入って最初のテストである一学期の中間テストが終わった、一華はその結果を見て胸を撫で下ろした。
「全部セーフだったわ」
「私もよ」
かな恵はその一華に自分達のクラスの中で応えた。
「数学含めてね」
「全教科よね」
「そうだったわ」
「私もよ」
富美子も笑顔で言ってきた。
「数学は赤点すれすれだったけれど」
「すれすれだったの」
「けれどセーフだったわ」
それはそれだったというのだ。
「よかったわ」
「私も赤点なかったよ」
留奈も言ってきた。
「というか全教科平均以上だったみたい」
「それはいいわね」
「いや、本当によかったわ」
「私もだったわ」
最後に理虹が来た。
「いやあ、勉強した介があったわ」
「そうよね、赤点ばかりだとね」
どうなるかとだ、一華は五人全員セーフだったと確認して笑顔で言った
「留年もあるからね」
「留年は嫌よね」
理虹はその言葉に顔を曇らせて応えた。
「流石に」
「それだけはね」
「やっぱりね」
「高校は三年でね」
「卒業したいわね」
「大学じゃ留年する人多いみたいだけれど」
こう言ったのは留奈だった。
「高校じゃね」
「滅多にないわよね」
「そうよね」
「まあそれでもごく稀にね」
「いるみたいね」
「高校でもね」
「何か普通科でね」
富美子は無意識のうちに小声になって話した。
「兄弟で留年した人いるそうよ」
「兄弟で!?」
「まずはお兄さんが留年して」
そうしてというのだ。
「次に弟さんがね」
「留年したの」
「八条学園高等部創立以来のことらしいわ」
「兄弟で留年は」
「全学科でね」
「そうなのね」
「明治に出来た学校だけれど」
それでもというのだ。
「その時がはじめてで今もね」
「ないのね」
「もう空前絶後らしいわ」
「それは凄いわね」
一華もその話には唖然となっていた、見ればかな恵も留奈も理虹も一華と同じ顔になって聞いている。
「一人だけでも凄いのに」
「兄弟揃ってとかね」
「ないわよね」
「そうよね」
「まあ普通は留年はしないみたいね」
かな恵はその話を聞いたうえで述べた。
「流石に」
「そうよね」
「けれど」
「あまり成績が悪いと」
「なるみたいよ」
こう一華に話した。
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