暁 〜小説投稿サイト〜
ルーインド東京
第六章「探索」
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
じが〜いだいよぉ〜!」
未夢「どうした遥、足が痛いのか?」
遼真「そうだ!僕が確かめてみるよ!」

遼真が遥の靴下をめくると遥の足には傷がついていた。

遼真「お姉ちゃん!足に傷がついてる?」

その傷はデパートの階段から駆け降りるときに転んでしまったようだった。
すると、偶然避難所の医療スペースに戻る途中の少女に出会う。

少女「足に傷がついてるって言ってましたよね?」

木村は遥の事について少女に伝えた。

木村「この子の事だ!どこか落ち着かせる場所とかあるか?」
少女「あっ!近くに歌舞伎座があります。さぁこちらです。」

遥達はその少女についていき、歌舞伎座へ向かった。

歌舞伎座内部

暗い劇場内にライトを照らし本舞台いる遥達。
少女は遥傷の右足を消毒し、その傷に絆創膏を貼って手当てをした。

少女「はい、これでもう大丈夫ですよ。」
遥「はぁ・・・はぁ・・・ありがとう・・・。死ぬかと思ったよぉ・・・。」

遥は安心したせいか、疲れ果てていた。

木村「君は本当に天才だよな。」
頼子「はい!あの私、高輪医療大学教授の娘の泉頼子(いずみよりこ)です。
   高校1年生です。これから日比谷公園の避難所に戻る所でした。
   私のお父さんは今、避難所の医務係をしているので。」
掛「なるほど、お前は賢いんだな!大学教授の娘だなんて凄いもんだな。」
遼真「お姉ちゃん、まだ興奮が収まらないね。
   未夢姉ちゃん、お水あるかな?」
未夢「あぁ、水なら避難所から補充して冷やしてあるさ!」

未夢は心に傷を負ったままである遥に水を差し出した。

未夢「遥、ほら、冷たい水だ。これ飲んで、心癒せよ!」

遥はペットボトルの水を飲んだ。

遥「はぁ・・・ありがとう。少し心も落ち着いてきた。」
頼子「良かったですね。あなた達は何をしてたんですか?」
掛「俺達は、さっきのデパートで
  いろいろ補充するために探索してたんだ。」
頼子「なるほど、これは大変でしたね。」

遼真が懐中電灯で歌舞伎座内部を見回していると

遼真「歌舞伎座の中ってとても凄いなぁ〜!
   あそこからはお客さんもいっぱい来てそうで
   なんだか僕達、ステージにいるみたいだよ!」
頼子「ええ、私達がいるのは本舞台にいるんです。
   本来なら歌舞伎役者さんが演劇をされております!」
未夢「まぁ、電気も止まってるから暗くて見えにくいけどな。」
木村「あぁ、歌舞伎か!復興が終わったら、
   またここで歌舞伎ができるようになるんだな!」
頼子「はい!そうですよね。それではここを出て、
   避難所に戻りましょうか。」
遥達「ハイ!」

しかし、ここから東京に思わぬ悲劇が襲い掛かっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ