第六十七話 春休みが終わってその二十四
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「生きて帰れないでしょ」
「一人も帰ってきていないです」
「それ大変なことじゃない」
聞いて驚きました、あんな国の言い分をそのまま報道してそのせいで沢山の人が地獄に行くなんてことは。
「犯罪じゃないの?」
「少なくとも許されることじゃないですよね」
「絶対にね」
「新聞がそれ言ってたんですよ」
「とんでもないことね」
「しかも一人も責任取ってないです」
「そんなことしたら」
私が思うにです。
「もうね」
「全財産投げ打ってでもですね」
「責任取らないと」
それこそです。
「駄目でしょ」
「それが、なんですよ」
「一人も責任を取っていないの」
「それで他人を批判して責任追及とか」
「よくそんなこと出来るわね」
少なくとも私には絶対に無理です。
「そんな悪いことして責任取らなくて」
「しかも他の人に歯言うんですよ」
「出直しても人に生まれ変われないわよ」
私はこう思いました。
「それこそね」
「生きものにですか」
「なるわよ」
「そういえば西の礼拝堂で」
新日君はここで神殿のお話をしてきました。
「柱に牛の頭がありますね」
「その模様があるわよね」
「あのお話聞いたんですが」
「教祖様が入れられたらしいの」
このことは私も聞いています、教祖伝にある教祖様が一服盛られた時のこととも関係があるお話です。
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