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おぢばにおかえり
第六十七話 春休みが終わってその二十三

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「僕は」
「そうなのね」
「ですから今日は」
「忙しいのね」
「最近テレビ観ないですが」
「寮にいたらまず観られないから」
 このことは仕方ないです、あと詰所にもありますが基本観ないみたいです。
「羨ましいのに」
「いや、面白い番組がないんですよ最近」
「そうなの」
「ですから」
 それでというのです。
「最近テレビ観ないです」
「そうなのね」
「テレビ観なくても死なないですよね」
「それはね」
 その通りです、私は東寮の三年間実際に殆どテレビを観ていません、ですが私も他の娘も誰も健康を害していません。
「その通りね」
「そうですよね、それに変なことばかり言いますし」
「テレビでなの」
「司会者とかコメンテーターが」
「そうなの」
「嘘とか平気で吐きますし」
「テレビで嘘言うのね」
 ちょっと信じられませんでした。
「まさかと思うけれど」
「言いますよ、新聞でも」
「新聞が嘘言うの」
「これが言うんですよ、北朝鮮が地上の楽園とか」
「いや、あそこは違うでしょ」 
 このことは私にもわかりました。
「絶対に」
「その真逆ですよね」
「絶対に行きたくない国よ」 
 それこそ何があってもです。
「あそこは」
「誰だってそうですよね」
「その国が地上の楽園って」
「あの国の言ってることをそのまま言って」
「嘘をそのままなのね」
「あそこに多くの人が行きまして」
「あんなところに行ったら」
 もうそれこそです。
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