第三十三話 葛飾のアイスクリームその六
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その店に行った、すると彼が店にいた。
「いらっしゃい、来てくれたんだ」
「ええ、アイス買って食べにね」
咲は広い木造で様々な菓子が整然と置かれている店の中で彼に笑顔で応えた。
「来たわ」
「それじゃあね。ただね」
「ただ?」
「そっちの奇麗な人誰?」
「お姉ちゃんよ」
咲は彼に笑顔で答えた。
「従姉のね」
「実のお姉さんじゃないんだ」
「私ひとりっ子だから」
咲はこのことも話した。
「だからね」
「それでなんだ、しかし小山さん私服のセンスいいね」
「そう?」
「うん、垢抜けてるっていうか」
そうしたというのだ。
「お洒落だよ」
「お姉ちゃんに教えてもらったのよ」
愛を見つつ話した。
「それでなのよ」
「そのファッションなんだ」
「そうなの」
彼に笑顔で話した。
「それでね」
「うん、アイスだね」
「買わせてね」
「是非ね」
「私バニラをお願いするわ」
「私もよ」
愛も言ってきた。
「そちらをね」
「バニラ二つ?」
「そうよ」
咲が答えた。
「それでお願いね」
「シングルでトッピングはいいかな」
「あっ、もう一段ね」
「五段までいけるけれど」
「どうする?」
咲は彼の言葉を受けて愛に顔を向けて彼女に問うた。
「ここは」
「そうね、五段はね」
愛はまずは極限から話した。
「流石にね」
「高過ぎるわね」
「かえって食べにくくてね」
「落としたりしそうね」
アイスクリームをというのだ。
「そうなりそうね」
「ええ、だからね」
「五段はね」
「止めましょう」
「立って食べるしね」
「座ってならいいけれど」
五段でもというのだ。
「お店の中は席ないし」
「そこまではね」
「三段位でよくない?」
咲に微笑んで提案した。
「そうしない?」
「三段ね」
「それで三段だったら」
それならというのだ。
「バニラ以外もね」
「いいわね」
「私はチョコレートとストロベリーにするわ」
バニラ以外はというのだ。
「そうするわ」
「じゃあ私もね」
「チョコとストロベリーね」
「そうするわ、それと」
咲は愛の言葉を受けてさらに話した。
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