暁 〜小説投稿サイト〜
ルーインド東京
第一章「状況」
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事を呼び掛けても誰も返事はせず、誰もいなかった。

遥「ウソ・・・でしょ・・・?」

絶望した遥は座り込んで落ち込んでしまった。
すると突然遥の後ろから何者かが声を掛けてきた。

隊員「おい!そこで何してるんだ!」
遥「えっ・・・?」

遥に声を掛けていたのは1人のレスキュー隊員だった。

隊員「ここにいたら危ないぞ!君も早く避難所に行くんだ!」
遥「いやぁ・・・その・・・。」

レスキュー隊員は避難を促したが遥は困惑していた。

隊員「東京はとても酷い状況だ!君も自分の命を守ることが第一だ。」

遥は突然立ち上がり、家族で大阪万博に行くこと決心しようと
隊員に対して、こう伝えた。

遥「あの、私・・・明日、家族みんなで大阪万博に行くんです!」
隊員「えっ?」
遥「数ヶ月前に新幹線の切符や入場予約券も買っておいたから
  ずっとその日を楽しみにしていたので・・・」
隊員「ダメだ!新幹線は大地震で当分の間運休していて無理だ!
   残念だが、その事は諦めてくれ!」
遥「そんな・・・?」

遥はその言葉に落ちこみ、大阪万博へ行くのを諦められてしまった。

ポイントA 震災が発生すると旅行に行けなくなる。

遥は壊滅状態の住宅街を歩いていきながら呟いた。

遥「私の街が、こんなことになるなんて・・・」

遥は近所の公園で友人にLINEをしようとするが
地震で電波は届くことなく圏外になっていた。

遥「そうか、電波も地震で届かなくなっていてLINEもできなかったんだ。」
遥「そうだ!友達に電話しなきゃ!」

ツーツー

遥「ダメだ・・・。」

しかし巨大地震の影響で電話すらも繋がることはなかった。

ポイントB 震災が発生すると携帯電話等の電波が届かなくなる場合がある。

関東での巨大地震により、多くの人が地震や火災による
人的被害をもたらしてしまった。
更には倒壊した住宅の古い車庫に車が押し潰されたり
大規模な停電や火災が発生したり、年季の入った建物は倒壊して、
ほとんどのインフラは停止した。
だが、地震による被害はそれだけではなかった。
都内の交差点等では道路に亀裂が入ったり、車が渋滞したり、
バスやトラックなどが横転する被害に巻き込まれていた。
鉄道はほとんどの車両が脱線してしまい、多くの死傷者を出し
山手線や京浜東北線に新幹線、そして東京メトロ等の運行は全て停止。
更には空港に停泊中の旅客機は横転して破損や火災も発生して
欠航どころか、空港内にも往来困難な客も外国人を含めて大勢埋め尽くされた。
交通にも多くの被害が出た事で震災による帰宅困難者も増加した。

そんな中、遥が遼真が通う小学校に向かうと
そこには避難する人の行列がで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ