第二十二話 吹雪でもその二
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した。
そのうえで家に戻る。もう夕刻近くになっているが彼は何とか、明け方近くになっても家に帰った。そして次の日にはまただった。
この日は何とか電車も動き学校もあった。その学校に出てからまた山に行って薬をかけたのだ。それを済ませて家に帰ると泥の様に眠った。
その彼を見てだ。姫路城の天守間の最上階においてだった。
妖怪達は真剣にだ。こう言ったのだった。
「凄いね」
「そうだよね」
「あの吹雪の中を進んで行ってね」
「しかも次の日もだからね」
「明け方になってやっと帰られたのに」
「それでまた次の日もって」
「普通できないよ」
こう言い合うのだった。
「あそこまではね」
「人間の体力でよくやれるよ」
「僕達でもちょっと、なのに」
「あれはね」
「私も。あそこまでの雪だと」
雪女もいた。雪を司る筈の彼女も言うのだった。
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