予想外
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!!」
俺の蹴りが彼の頭部へ、レオンの拳が腹部へとそれぞれ突き刺さる。先程までの先読み能力がウソかのように反応が遅れている彼は全く防御が間に合っていない。
「くっ・・・これでは・・・」
倒れそうになったところをバランスを立て直して後方へと引くバリーザウィッチ。それを俺は追撃しようと追いかけるが、それを狙っていたかのように横から銃声が鳴り響く。
「その手は喰わない!!」
それを一瞬だけ屈んで回避すると速度を落とさずに真っ直ぐ突っ切る。相手も逃げてばかりでは分が悪いと察したのか、迎え撃つ準備をしていた。
「封印の氷地獄!!」
双方がぶつかり合おうとしたところで後方からの声が聞こえてその場から離脱する。予想通り俺がこれまでいたところが凍らされており、受けていればやられていたことがわかる。
「ちょっとシリル!!レオン!!」
「あんたたち何やってるの!?」
「なんでお互いの邪魔してるの〜!?」
レオンに向かって攻撃を放とうとしたタイミングで彼のさらに後ろから聞き慣れた声が聞こえてきて攻撃を止める。そちらを見るとウェンディとシャルル、セシリーが窓から中へと入ってきており、遅れてシェリアとラウルも上がってきた。
「あ、その辺は罠あるかもだから気を付けろよ」
「「「「「え!?」」」」」
さらっと忠告してあげる辺りその辺はしっかりしてるんだな。それだけによりさっきまでの戦い方が気になってしまう。
「ウェンディ、気にしないでいいよ。すぐに終わらせるから」
「気にするよ!!なんで二人が攻撃し合ってたの!?」
事の発展を見ていなかった彼女たちからすれば確かに意味不明な状況だろう。だが、説明している余裕はない。
「後で説明する。二人はここから出ておいてくれ」
「だって、ウェンディ」
レオンから暗に邪魔者扱いされているにも関わらずシェリアは平然とウェンディの手を掴んでこの場を後にしようとしている。それに対しウェンディは怖い顔つきで彼女を睨んだ。
「どうしちゃったのシェリア!!ずっと変だよ!!なんでレオンを助けてあげようとしないの!?」
「えぇ、だって必要ないじゃない?」
「必要ない?」
何やら揉め始めてしまった二人。俺とレオンはどうするべきなのかとお互いに目を合わせたと同時に、死角からの気配に気が付きそこから飛び退いた。俺たちがいた場所に鈍い音を立てて突き刺さる何か。
「なんだ、私のことは忘れているのかと思ったよ」
突き刺さっていたのは弾丸。どうやら俺たちはちょうど彼が仕掛けていた罠の射撃位置に入っていたらしく、俺たちの意識がウェンディたちが向いているタイミングで発動されたらしい。
「忘れてるわけねぇだろ」
「俺はお前に殴られたのも忘
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