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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
083話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その10
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…」
「あんな兄とは言え慎二さんが死んだんだからしょうがない感じかな」

そして開始される作戦会議。
キャスターが本格的に動き出したという話。
イリヤさんの知っている事情だと寺には2体のサーヴァントがいるという。
しかも、あの佐々木小次郎を召喚したのはキャスターだという。

しかもイリヤさんはキャスターの正体も知っていたようであった。
その真名はかのギリシャ神話の裏切りの魔女と言われた『メディア』。
アルゴー船の逸話が有名だね。

話し合いが続いていく中で、誰かが来たので出ていくと柳洞寺の息子で士郎さんの親友である一成さんが来ていた。
なんでも生徒会で呼び出されたとかついでに寄ったらしい。
話を聞いていくとなんか怪しそうな人の名前も出てきていた。




―――葛木宗一郎


学校の先生で、いまはなんでも柳洞寺で居候をしているという話。
凛さんはその葛木先生が怪しいという。
それで待ち伏せをして葛木先生を襲うとか言う話になった。
間違いだったら記憶を消せばいいという少し物騒な感じ。

「そういえば、ネギも最初私の記憶を消そうとしていたわよね……」
「それで服を間違って消し飛ばしたとか笑えるわよね」

アスナがそう言ってどんよりとした顔になって、イリヤさんがそう言って笑っている。
あ、そういえば歓迎会の時にもうすでになにかネギ君と内緒話とか色々していたけどそんな事があったのね。
ネギ君、1日目で即座に魔法がバレるって……。



とにかく、士郎さん達は夜遅くに葛木先生を待ち伏せしていた。
凛さんがガントを撃ったけど、それは直前に防がれてそこには黒いマントを着たキャスターが空間転移で姿を現した。

臨戦態勢に入ったけど、まずは話し合いを開始した。
キャスターに操られているのか否か。
キャスターがやっている事を知っているのか?
それに対して葛木先生はこう言い放った。


『それが悪い事なのか、衛宮?』


わたしはもちろん、みんなも驚いていた。
容認して尚且つ協力しているという感じなのかと。
そこでコタ君が、

「なんやこのおっちゃん、足運びとか纏っている空気とかもふくめて怪しい雰囲気が感じられるで。魔術師やないけど、これはもう殺しを経験している奴と同じや。殺し屋か?」

コタ君の言い分はどうやら当たっていたらしくて、

『私は、魔術師ではないし、聖杯戦争とやらにも興味はない。私は、そこいらにいる朽ち果てた殺人鬼だよ』

そう言い放った。
いやいやいや、そこいらに殺人鬼がいるってだけで恐怖なんですけど!?

セイバーさんが血気盛んに斬りかかっていったんだけど、葛木先生は余裕で剣を避けまくってあろうことか、セイバーさんの剣を膝と肘に挟んで止めてし
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