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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
083話 記憶巡り編 とある視点で見る記憶 その10
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ありません……シロウにはあまり見てほしくない。このように筋肉のついた身体では殿方には見苦しいでしょう……』

素晴らしい……素晴らしい!!
あのセイバーさんがここまで……とても興味深い。

士郎さんはすぐさま出ていったけど、羞恥心を覚えた女性はここまでの変化をするものなのだね。
やはり実物に勝るものなどない!

「甘酸っぱい感じですぅー……」
「ですね、のどか」

わたしと同じ文学に共通する友よ!
後でじっくり話し合おう!
そしてわたしが関わる前のネギ君との嬉し恥ずかし話を出し尽くしてやる!うぇひひひ!






そんな、ハプニングが終わった後に、士郎さんは凛さんに体の診断を受けていた。
そりゃそうだ。
宝具投影を酷使したのに体に何の異常も残らないなんてありえないと……。
それで凛さんにはあまり使うなと言われたけど、士郎さんはその晩に土蔵でまたカリバーンを投影しようとして、だけどそこにセイバーさんが現れて、夢について話だした。
サーヴァントは本来夢など見ない。
見るとしたらそれはマスターの過去が流れてくるものだと……。
ということは、セイバーさんは士郎さんの過去を見てしまったのか……。
あの凄惨なものを。

それでセイバーさんも改めて確信した感じだろう。
士郎さんは自身の命を勘定にいれていないのだと……。

『私は聖杯を手に入れなければならない。けれど、シロウにも聖杯が必要だ。私があなたに呼び出されたのも必然だったのです』

そう、セイバーさんは言った。

「えっと……つまりセイバーさんは士郎さんに聖杯で過去をやり直してほしいって言ったのですか!?」
「そうなるな……セイバーの奴、過去の清算がどれだけの愚行であるか分かっているのか……?それは自身につき従ってきた多くの民や騎士の思いをも踏みにじる行為なのだぞ?」

そこでランサーさんが鋭い視線を記憶の中のセイバーさんに投げかけていた。
同じ英霊としてセイバーさんがやろうとしている行いが許せないと言ったところか。
口調も何かどことなく偉い人っぽくなってるし。





そして、士郎さんの夢の中でセイバーさんが多くの騎士に不平不満の声に晒されているセイバーさんが映されていた。
特に強烈だったのが、

『王は人の心が分からない』

というもの。
ネギ君がどことなく辛そうな表情になっている。
理想の騎士の裏側を見せられた気分なのだろうね。


翌日の食事風景には桜さんに藤村さんも退院したのか賑やかな光景が戻ってきていたけど、ニュースでまたガス漏れ事故が起きているという事で、

「まだ終わっていないんだよね……」
「聖杯戦争は終結していないしねぇ」
「それにどことなく桜さんの様子もおかしいような…
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