もうひとつの“家族”(爽々波純バースデー2021)
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真っ直ぐに見つめる。
クリスも、純が何を言うのか分かっているのか、彼の袖をきゅっと指で掴んだ。
「父さん、母さん。実は、大事な話があるんだ」
「ああ。言ってごらん」
「僕は卒業したら、クリスちゃんと──」
「純、ちょっと待ってくれるかしら?」
そこまで言いかけたところで、アンヌが待ったをかけた。
「玄関で立ち話もなんでしょう?続きはお昼の席で聞くわ。だから、まずは靴を脱いで手を洗ってきなさい。もちろん、クリスちゃんもね」
話はそれからよ、とウインクするアンヌ。
純とクリスは顔を見合わせ、クスッと笑った。
「ま、それもそうだな」
「ああ、僕とした事が早とちったね」
「まあ、そんな事もあるさ。じゃあ、私たちはリビングで待っているよ」
「ふふっ」
家の奥へと戻っていく両親。
純とクリスは靴を脱ぐと、その後に続く。
その後、2人からの報告に、爽々波夫妻は涙したらしい。
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