183 陰謀主義の公爵夫人
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レスの袖も破れた。
「ああっ!」
シュヴルーズ公爵夫人は爆発に驚く。
「今だ、皆の衆!あの公爵夫人を倒せる!」
「了解でやんす!」
「おのれ!大事なドレスを!」
公爵夫人はドレスを破かれた事や機械を破壊された事に激怒し、巨大な岩ですみ子達に砲撃した。
「危ない・・・!!」
すみ子が銃を出す。岩石を壁で防ぐと共にシュヴルーズ公爵夫人に撥ね返した。
「きゃ、きゃああーーー!!」
公爵夫人に撥ね返す前よりも増した勢いで岩石がぶつかる。シュヴルーズ公爵夫人は避ける事も出来なかった。
「ああ・・・。もう、だめか・・・」
公爵夫人は瀕死の状態となる。そんな彼女にエレーヌが浮遊しながら近づき、告げる。
「この街は私達の世界に返還させていただきます」
「ふ、勝手にするがよい・・・。だが、女王はもう逃走に成功した。この地は、奪い返されるであろう・・・。それからあの杖、杯、護符も・・・、貰って、な・・・」
シュヴルーズ公爵夫人は最後の言葉で足掻きながら消滅した。その頃、ジャンヌの兵も丁度戦いを終えて戻って来た。
「皆様、この街の人間どもは殆ど殲滅しました!」
ジャンヌも召喚した聖マルグリットが消した。
「お疲れ様。濃藤すみ子、素晴らしき迎撃だった」
「あ、はい・・・。ありがとうございます」
すみ子は照れながら礼をした。エレーヌはただ一人無表情になっていた。
「エレーヌ。どうかしたのか?」
川村が聞く。
「はい。シュヴルーズ公爵夫人は女王を逃がしたと聞きました。つまり、ここに住んで統括していたと思われる人物は逃がしたという事です。もしその人物が生きていればこの地をまた奪還する可能性があるかもしれません。貴方達、もしかしたらその女王が報復として杖や杯、護符の持ち主を狙う可能性があるでしょう。本部守備班やそれぞれの持ち主に連絡をするべきです」
「分かった!」
山口は通信機を取り出して他の領土攻撃班、本部守備班、および藤木救出班に連絡を告げる。
「こちら領土攻撃班、山口。今、西側にある戦争主義の世界の街を取り返した。だが、そこにいる女王が逃げたという事だ。杖、杯、護符の持ち主、警戒してくれ!」
『了解。気を付けるわ』
護符の持ち主が返答した。
『ええ!?う、うん・・・!!』
杖の持ち主も返事が来る。
『解ったわっ!』
杯の持ち主の声も聞こえた。
(かよちゃん達・・・。守り抜いて・・・!!)
すみ子は切実に願った。
かよ子は山口の報告を受けてオロオロしていた。
「どうしよう、また私達の所に襲ってくる・・・!?・・・って、ああ!!」
かよ子は足を滑らせて羽根から落下してしまう。
「かよちゃん!」
のり子の人形の念力で完全落下は免れ、元の羽根の上に戻った。
「全く、おっちょこ
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