”radiant force”
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ブライは一足先に、結果を理解した。
足を前もって回転させ、接近した響へかかと上げで反撃。響の拳と相打ちとなる。
___唄え 可能性に ゼロはない___
「チッ……ラプラス!」
ブライの命令に、ラプラスが再び宙を舞う。
だが、それがブライの手に届くことはない。
孤高の刃は、持ち主に届くよりも先に蹴り弾かれる。
弾き飛ばされていくラプラスソードに、ブライは舌打ちした。
さらに、響は駆ける。
同時に、ブライの拳も更なる紫の光が集中していく。
___飛べよ この 奇跡に___
「ブライナックル!」
「光あれええええええええええええええええええッ!」
黒と紫。
近しい、だけれども対局。
二つの拳は、それぞれのエネルギーを互いへ放射。
「あああああああああああああああああああッ!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
そして。
「うわわッ!?」
「グッ……!?」
暴発。
響のガングニールはイグナイトごと解除され、その生身を地面に転がすこととなった。
「響ちゃん! 大丈夫?」
「へ、へいきへっちゃら……」
一方、ブライもまた変身を解除し、ソロの姿で膝を折ることとなった。
「バカな……有り得ん……!」
ソロは響を恨めしい目で睨んだ。
「キサマたちに……ムーの力が……!」
「違うよ……」
美炎の肩を借りながら、響は言った。
「私は……ムーを、恨んではいないよ。そりゃ、あの時は他に選択肢もなかったし、私がムーの仇みたいにはなっちゃったけど……でも……」
響は、静かにソロへ手を伸ばした。
「わたしは、ソロ。あなたとも手を繋ぎたい」
「キサマがどう思おうと関係ない……言ったはずだ。今のお前を倒さなければ、オレはムーの誇りを取り戻せないと」
ソロはそう言いながら、響へ背を向ける。
足を引きずりながらも、そのままその場を去ろうとしていた。
「覚えていろ。ランサー。キサマは必ず、オレが倒す。その時まで、その命は取っておけ」
「待って!」
思わず、美炎は呼びかける。
足を止め、背を向けたままのソロへ、美炎は続けた。
「どうして……どうして、コヒメを狙うの?」
「……」
だが、美炎への返答は、無言の返答だった。
彼は静かに振り向きながら。
「あの荒魂は……鍵だ」
「鍵?」
ソロは静かに美炎を、そして響を睨んだ。
「……古来のムーの敵……神が産み落とした、毒蛇のな」
「毒蛇?」
ソロは頷いた。
「キサマたちも、名前くらい聞いたことあるだろう。この国にも伝わる邪悪……ヤマタノオロチ」
「え!? それって……」
つ
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