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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
襲撃-さいかい-
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、思わず膝を着いてしまった。
「どうだぁ竜胆。対エネミー用のテーザー銃のお味は?」
「…!!」
聞き覚えのある、声が聞こえた。
これは…この声は…!
「っ!!」
「おっと、動くなよ女。こいつは俺の大事な元部下なんでね。そこまで酷いことはしないが、お前が動くと大変なことになるぞ?うん?」
ザッ、ザッ、と草を踏む足音が迫り、俺のすぐ前まで止まる。
痺れる身体に鞭を打ち、立ち上がろうとするも、
「この野郎がァッ!!」
「ぐぅ…っ!!」
やってきた男に見事なアッパーをくらい、俺はなすすべもなく地面に仰向けに倒れる。
「どうだ?久しぶりの俺の拳骨は?身に染みるだろ?竜胆。」
「おまえ…どうして…?」
俺の顔を覗き込む男。
そうか、納得した
実働部隊の異常なまでの根性、統率された動き、そして多少の犠牲はものともしない命をかろんじた作戦。
これは、やつに教えこまれたんだろう。
てっきりあの時デーモンに皆殺しにされていたと思ったが、どうやら憎まれっ子世に憚るという言葉は本当らしい。
「俺の顔を忘れたとは言わさんぞ竜胆。」
「わすれたくとも…そのきょうれつなかおは、そうわすれられないさ…。」
「上司に生意気な口を聞くなボケェっ!!」
胸を思い切り踏みつけられ、肺の空気を強引に吐き出される。
立ち上がろうにも、反撃しようにも先程のテーザー銃が効いて身体が言うことを聞いてくれない。
刀を握ろうにも、腕が痙攣して握れない。
そして、
「だいぶ調子に乗ってるみたいだな?竜胆。髪も染めて、なんだそれは?流行りのカラーコンタクトってやつか?」
「おまえは、相変わらずみたいだな…山本。」
山本というこの男。
こいつはかつて、俺と同じ会社に勤務していた、
いわゆる俺の元上司であった男だ。
「感動の再会だ。もっと喜べよ竜胆。」
そうして俺は、最も会いたくなかった人物との再会を果たした。
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