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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
襲撃-さいかい-
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てまで?
「葛城財団も随分と薄情なんだな。」
オロバスに乗ったまま、俺は刀を抜く。
気が付けば周りは財団に囲まれており、ここから走って逃げ出すことは難しそうだ。
それに、
「武蔵。」
「ええ…今まで通りにはいかなさそうね…!」
実働部隊の武装、雰囲気。
見たことの無い銃器。奥には大型の機関銃を持った隊員すらいる。
そしてその武器を扱う際の慣れたような手つき。
こいつらは、今まで相手してきた実働部隊と同じと思わない方がいい。
何よりも彼らの"目"がそう語っていた。
「成程…いよいよ精鋭を送り出してきた感じか!!」
戦いが始まるのは唐突だった。
オロバスから飛び降り、まずは正面にいる男に斬り掛かる。
懐に飛び込んできた俺に対し男は銃を乱射するのではなく、即座にナイフに持ち替え接近戦を挑んだ。
咄嗟の判断力、疾い。だが
「ぎゃあぁ!!」
俺と武蔵の方がずっと疾い。
ナイフで受け止められるよりも速く、やつの身体を袈裟斬りにすると次の獲物に目を移す。
仲間が一人やられても、冷静にこちらに銃を向ける数人の隊員。
今までなら誰かしら1人殺られると隊員がパニックを起こし銃を乱射する間抜けがいたがこの部隊はそうではないらしい。
「オロバス!隠れていろ!!」
このままでは流れ弾をくらいかねないのでオロバスにそう叫び、彼はそのままどこかへと駆けていく。
大丈夫だ。指笛を吹けばすぐに戻ってくる。
「…。」
オロバスが逃げたのを確認し、視線を戻すと数人の実働部隊が冷静にトリガーを引いていた。
放たれる複数の弾丸を躱し、俺はどんどん奴らに近付く。
「っ」
武器を鞘に収め、メイスとして使う。
思い切り振り上げ、目の前の1人を薙ぎ倒して近くにいた者も強引に殴り飛ばす。
「今だ!俺ごと撃て!!」
その時だ。
メイスで殴り飛ばそうとした隊員の一人がなんとその一撃を耐え、両手でがっちりとメイスを受け止めたのだ。
その耐久力と根性にやや感心するも、遠くの方からは彼の合図を受け取り、三脚で支えられた重機関銃をこちらに向ける隊員が。
「…無駄死にだぞ、お前。」
重機関銃が火を噴く前に、俺はメイスから刀を抜いて飛び去る。
メイスを持ってくれたまま呆気に取られた顔をした男は次の瞬間、弾丸に身体中を抉られ一瞬にして蜂の巣となった。
「死ねぇ!!」
間髪入れず襲いかかってくる隊員。
他の者が死んだとしてもそれに一切怯むことなく、彼らはまるで死を知らないかのように突っ込んでくる。
「っ!」
最低限の動きでかわし、得物であるマチェットを持つ腕を切り落とし、そして続けざまにやってきた2人は散弾銃で迎撃する。
「サーヴァントは捕らえろ!マスタ
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